はじめに
3月26日は「カチューシャの歌の日」です。
1914年(大正3年)に、日本で初めて発表された流行歌『カチューシャの歌』が東京・有楽座で初演されたことに由来しています。
この歌は、日本における音楽文化に大きな影響を与え、その後の流行歌の発展にも寄与しました。
今回は、『カチューシャの歌』の歴史やその影響について詳しく解説します。
『カチューシャの歌』とは?
誕生の背景
『カチューシャの歌』は、ロシアの作家トルストイの小説『復活』を原作とした舞台劇で使用された楽曲です。
この舞台劇は、1914年に松井須磨子主演で上演され、その主題歌として発表されました。
作詞・作曲
この歌の作詞は島村抱月、作曲は中山晋平が手掛けました。
当時としては珍しく、劇中で使用された楽曲が後に一般に広まり、日本全国で大流行しました。
『カチューシャの歌』の影響
日本初の流行歌
『カチューシャの歌』は、日本初の「流行歌」と言われています。
レコードが発売されると爆発的に売れ、街中でも歌われるようになりました。
これをきっかけに、日本における「流行歌文化」が誕生しました。
松井須磨子の人気
この歌を歌った松井須磨子は、日本初のスター女優とも言われる存在となり、演劇界に大きな影響を与えました。
その後の日本の歌劇文化の発展にも貢献したとされています。
その後の流行歌の誕生
『カチューシャの歌』の成功により、日本の音楽業界は「流行歌」という概念を確立しました。
昭和時代には「演歌」「歌謡曲」へと発展し、現代のJ-POPのルーツにもつながる文化が生まれました。
まとめ
3月26日の「カチューシャの歌の日」は、日本初の流行歌とされる『カチューシャの歌』の初演を記念する日です。
- 1914年に松井須磨子主演の舞台『復活』で初演された。
- 日本初の流行歌として大ヒットし、音楽業界に大きな影響を与えた。
- 流行歌文化の礎を築き、演歌や歌謡曲の発展につながった。
現在でも、日本の音楽史に残る名曲として語り継がれています。
この機会に、当時の音楽文化や流行歌の歴史に触れてみてはいかがでしょうか?