はじめに
2月17日は「千切り大根の日」です。
この時期は、寒さが和らぎ始め、大根を千切りにして天日干しし、切り干し大根として流通する季節でもあります。
栄養価が高く保存性も優れた切り干し大根は、昔から日本の食卓に欠かせない食材でした。
今回は、千切り大根の日の由来や、切り干し大根の栄養価、美味しい食べ方などをご紹介します。

千切り大根の日とは?
「千切り大根の日」は、全国乾燥野菜協会によって制定されました。
2月は千切りにした大根を干して作る「切り干し大根」が出回る時期であり、保存食としての重要性を再認識する日とされています。
日本では昔から「冬の保存食」として重宝されてきた切り干し大根ですが、今では食物繊維やミネラルが豊富な健康食材としても注目を集めています。
切り干し大根の栄養価
切り干し大根は、大根を天日干しすることで栄養価が凝縮され、以下のような健康効果があります。
- 食物繊維が豊富
・腸内環境を整え、便秘解消に役立つ
・血糖値の上昇を抑え、生活習慣病予防に効果的 - カルシウムが豊富
・骨や歯を丈夫にし、骨粗しょう症予防に貢献 - 鉄分も多く含まれる
・貧血予防に役立ち、特に女性におすすめ
生の大根と比べて、栄養価が何倍にも高まるのが切り干し大根の魅力です。
切り干し大根の美味しい食べ方
切り干し大根は、和え物や煮物、炒め物など、さまざまな料理に活用できます。
ここでは、簡単に作れるおすすめの食べ方をご紹介します。
- 切り干し大根の煮物
・定番の和食メニューで、出汁を効かせてじっくり煮込むと旨味が増す
・人参や油揚げと一緒に煮ると栄養バランスがアップ - 切り干し大根のサラダ
・戻した切り干し大根を、ツナや胡麻と和えてヘルシーな一品に
・酢やマヨネーズで味付けすると、さっぱり食べられる - 切り干し大根の炒め物
・豚肉やピーマンと一緒に炒めて、中華風にアレンジ
・ごま油で香ばしく仕上げると、ご飯が進む一品になる
戻した切り干し大根は、水分をしっかり絞ってから調理すると、味が染み込みやすくなります。
千切り大根の保存方法
切り干し大根は、乾燥した状態で長期間保存が可能な食材ですが、保存方法にも注意が必要です。
- 未開封の切り干し大根
・直射日光や湿気を避け、風通しの良い場所で保存 - 開封後の切り干し大根
・密閉容器やジップ付き袋に入れ、冷蔵庫で保存
・湿気を吸収しやすいので、乾燥剤を入れると良い - 戻した切り干し大根
・すぐに使わない場合は、小分けにして冷凍保存が可能
・冷蔵保存の場合は2〜3日以内に使い切る
まとめ
2月17日の「千切り大根の日」は、切り干し大根が流通する時期にちなみ制定されました。
・ 千切り大根(切り干し大根)は栄養価が高く、保存食として優秀
・ 食物繊維、カルシウム、鉄分が豊富で、健康に良い食材
・ 煮物、サラダ、炒め物など、さまざまな料理に活用可能
・ 保存方法を工夫すれば、長期保存が可能で便利
日本の伝統的な食材である切り干し大根を、この機会に取り入れてみてはいかがでしょうか?