雑学 なんの日

1月11日

はじめに

1月11日は「鏡開きの日」です。
お正月に飾った鏡餅を割って食べる伝統的な行事で、無病息災や家内安全を願う意味があります。

現代では、家庭だけでなく会社や神社仏閣でも行われることが多いこの風習ですが、由来や正しい方法を知っている人は意外と少ないかもしれません。
この記事では、鏡開きの意味ややり方、楽しみ方について解説します。

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鏡開きの由来

鏡開きは、もともと武士の風習として始まりました。
お正月に年神様へお供えした鏡餅を下げて食べることで、神様の力をいただき、一年の無病息災を願うという意味があります。

「開く」という表現を使うのは、「割る」「砕く」という言葉が縁起が悪いとされているためです。
また、武士にとって「切る」という言葉も忌み言葉だったことから、包丁を使わず木槌で餅を割るのが伝統的な方法となっています。

鏡開きはいつ行う?

鏡開きを行う日は地域によって異なりますが、一般的には1月11日に行われます。
ただし、関西では1月15日や20日に行うこともあります。

これは、江戸時代に徳川幕府が1月11日を「武家の鏡開きの日」と定めたことが背景にあります。
そのため、現在も多くの地域でこの日が鏡開きの日として定着しています。

鏡開きのやり方

鏡開きは、木槌や手を使って鏡餅を割るのが基本です。

包丁で切るのは縁起が悪いとされているため、避けましょう。

鏡開きの手順

  • お供えしていた鏡餅を下げる
  • 木槌や金槌を使って餅を叩き、適当な大きさに割る
  • 割った餅を料理にして食べる(雑煮やおしるこなど)

最近では、市販の「鏡開き用の切り餅」も販売されており、手軽に楽しめるようになっています。

鏡開きにおすすめの食べ方

鏡開きで割った餅は、さまざまな料理にして楽しめます。
以下のような食べ方が定番です。

  • おしるこ
    • 小豆と砂糖を煮て作った甘い汁に、焼いた餅を入れていただく定番の食べ方です。
  • ぜんざい
    • おしること似ていますが、小豆をつぶさずにそのまま煮て作るため、つぶつぶ食感が楽しめます。
  • 焼き餅
    • オーブントースターやグリルで焼き、醤油や砂糖醤油をつけて食べるシンプルな方法。
  • お雑煮
    • 地域ごとに味付けが異なりますが、すまし汁や味噌汁の中に餅を入れて煮込む料理です。

鏡開きをする際の注意点

鏡開きを行う際には、いくつかの注意点があります。

鏡餅のカビに注意

お供えしていた鏡餅は乾燥してひび割れたり、カビが生えたりすることがあります。
その場合は、表面のカビを削り取るか、食べるのを避けましょう。

包丁を使わない

鏡餅は木槌や手で割るのが正式な方法です。
包丁で切るのは「縁を切る」として縁起が悪いとされるため、注意しましょう。

鏡開きのタイミングを守る

鏡開きを早めたり遅くしたりせず、決められた日に行うことが大切です。

まとめ

1月11日の「鏡開きの日」は、お正月に供えた鏡餅を食べることで、無病息災を願う行事です。
・ 鏡開きは武士の風習が由来
・ 1月11日に行うのが一般的(関西では15日や20日のことも)
・ 鏡餅は木槌で割るのが正式な方法
・ おしるこや雑煮など、いろいろな食べ方で楽しめる
鏡開きを正しく行い、一年の健康を願いましょう。

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