はじめに
2月20日は「旅券の日」です。
旅券(パスポート)は海外に渡航する際に必要不可欠な身分証明書であり、日本国民が海外での自由な移動を確保するための大切な書類です。
この日は、1878年(明治11年)に日本で初めて旅券に関する規則が制定されたことを記念して制定されました。
今回は、旅券の歴史やその役割、現在のパスポート制度について詳しく解説していきます。

旅券(パスポート)とは?
旅券(パスポート)は、日本国政府が発行する公的な身分証明書であり、海外での本人確認や出入国手続きに必要です。
また、日本政府が海外での安全を保証するための書類でもあります。
パスポートには以下のような情報が記載されています。
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 国籍
- 旅券番号
- 有効期限
- 顔写真
- 発行国の公式なスタンプ
日本の旅券制度の歴史
1878年(明治11年)に、日本で初めて旅券に関する規則が制定されました。
それ以前の日本では、一般庶民が海外へ渡航することは制限されており、政府の許可が必要でした。
明治時代の旅券制度
明治政府は近代化政策の一環として海外との交流を促進し、旅券制度を整備しました。
初期の旅券は紙製で、渡航先や期間が厳しく制限されていました。
戦後の旅券制度の変化
戦後、日本は国際社会に復帰し、1951年に旅券法が制定されました。
これにより、一般国民も自由に海外渡航が可能になり、パスポートが広く普及しました。
現代の旅券
現在、日本のパスポートはICチップが搭載された電子パスポートとなっており、セキュリティが強化されています。
日本のパスポートの特徴
日本のパスポートは世界最強のパスポートともいわれ、ビザなしで渡航できる国・地域が非常に多いのが特徴です。
世界最強のパスポート
日本のパスポートは、2024年時点で約190カ国以上の国と地域へビザなし渡航が可能です。
これは、国際的に日本の信用が高いことを示しており、世界中で日本のパスポートが強く評価されています。
赤と青のパスポートの違い
- 赤色(5年有効)
- 一般的な短期間のパスポート。
- 紺色(10年有効)
- 長期間の渡航に適したパスポート。
※18歳以上の申請者のみ10年パスポートを取得可能。
- 長期間の渡航に適したパスポート。
ICチップ搭載の電子パスポート
現在の日本のパスポートにはICチップが埋め込まれており、偽造防止やスムーズな出入国審査が可能となっています。
パスポート取得の流れ
海外へ行くためには、事前にパスポートを取得する必要があります。
以下は、パスポート取得の一般的な流れです。
- 必要書類を準備
・ 戸籍謄本または戸籍抄本(発行から6か月以内)
・ 本人確認書類(運転免許証など)
・ 申請用写真
・ 申請書(パスポートセンターで取得可能) - 申請手続き
各都道府県のパスポートセンターで申請を行います。 - 受け取り
申請から約1週間~10日で交付されます。
パスポートの更新と注意点
パスポートは有効期限が切れる前に更新する必要があります。
また、一部の国ではパスポートの残存期間が6か月以上必要な場合があるため、海外旅行を計画している場合は早めに確認しましょう。
- 更新は有効期限が1年未満になったタイミングで可能。
- パスポートを紛失した場合は速やかに再発行の手続きを行うこと。
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まとめ
2月20日の「旅券の日」は、日本で初めて旅券制度が導入された日を記念しています。
・ 旅券(パスポート)は海外渡航に必須の身分証明書。
・ 日本のパスポートは世界最強のパスポートとされ、多くの国へビザなし渡航が可能。
・ 取得には戸籍謄本や本人確認書類が必要。
・ 有効期限や更新手続きを忘れずに行うこと。
海外旅行やビジネスでパスポートを使う機会がある方は、旅券の重要性を再認識し、適切に管理しましょう。