はじめに
1月10日は「110番の日」として知られています。
この日は、警察への緊急通報「110番」の正しい使い方を啓発するために設けられました。
緊急時に適切に110番を利用することで、迅速な対応が可能になります。
しかし、いたずら電話や不要な通報が多いことも問題視されています。
本記事では、110番の日の目的や、正しい利用方法について解説します。

110番の日とは?
110番の日は、警察庁が1985年に制定した記念日です。
「1(いち)10(とう)」の語呂合わせから、毎年1月10日に全国の警察が110番の適正な利用を呼びかけています。
特に、緊急性のない相談やいたずら電話が110番通報の妨げになることが問題視されており、正しい通報の仕方を理解することが重要です。
110番の正しい使い方
110番は、緊急時に警察へ通報するための番号です。
以下のような状況では、速やかに110番に通報しましょう。
事件や犯罪が発生したとき
- 目の前でひったくりや強盗が発生した
- 暴力事件(傷害・暴行など)を目撃した
- 誰かが危険な目に遭っているのを見た
事故が発生したとき
- 交通事故(人身事故やひき逃げなど)を見かけた
- 自分が事故に巻き込まれた
不審者や危険を感じたとき
- 知らない人が家の周りをうろついている
- つきまといやストーカー被害に遭っている
- 公共の場で刃物を持っている人を見かけた
110番のかけ方
110番に電話をかける際は、落ち着いて簡潔に情報を伝えることが大切です。
オペレーターが状況を正確に把握できるよう、以下のポイントを意識しましょう。
何が起こったかを伝える
- 「ひったくりに遭いました」
- 「交通事故が発生しました」
いつ、どこで起こったかを伝える
- 「今、○○駅前で発生しました」
- 「5分前に△△交差点で起こりました」
犯人や被害者の特徴を伝える
- 「犯人は黒いジャケットを着た男性です」
- 「被害者は20代くらいの女性です」
自分の名前や連絡先を伝える
警察が後で詳しく話を聞くために、連絡先を伝えておきましょう。
110番してはいけないケース
110番はあくまでも緊急用のダイヤルです。
次のような場合は、警察相談専用ダイヤル「#9110」を利用しましょう。
相談や問い合わせ
- 近所の騒音問題について相談したい
- 道に迷ってしまった
- 落とし物をした
緊急性のないトラブル
- 以前あった嫌がらせについて相談したい
- 迷惑行為について警察の意見を聞きたい
これらのケースで110番を使うと、本当に緊急の人の通報が遅れることがあります。
適切な窓口を利用するようにしましょう。
110番の日に意識すべきこと
110番の日をきっかけに、緊急通報の使い方を見直しましょう。
具体的には、以下のポイントを意識すると良いでしょう。
家族と緊急時の対応を話し合う
万が一のときにどう行動するか、家族で話し合っておくことが大切です。
いたずら電話をしない
110番は命に関わる緊急通報です。
いたずら電話は警察の業務を妨げる行為であり、処罰の対象となることもあります。
正しい通報方法を学ぶ
緊急時にパニックにならないよう、110番の通報手順を覚えておきましょう。
まとめ
1月10日の「110番の日」は、警察への緊急通報の適正な利用を呼びかける日です。
・ 110番は緊急時のみ利用すること
・ 正しい通報方法を理解しておく
・ 相談ごとは「#9110」を利用する
110番の適正利用を心がけ、緊急時にスムーズな対応ができるよう備えておきましょう。