はじめに
自宅や職場で、「なんだか誰かに監視されている気がする」「会話の内容が他人に知られているような気がする」と感じたことはありませんか?
もしかすると、それは盗聴されているサインかもしれません。
盗聴器は、非常に小型化・高性能化しており、一般の人でも簡単に設置できるため、気づかないうちに仕掛けられている可能性があります。
では、盗聴されているかどうかを確認する方法や、盗聴器が設置される目的について詳しく見ていきましょう。

盗聴されているか確認する方法
盗聴器は、通常の生活では気づきにくいですが、いくつかのチェックポイントを押さえれば発見できる可能性があります。
1. スマートフォンやラジオを使ってチェックする
盗聴器の多くは、FMやAMの電波を使って音声を送信するタイプが一般的です。
- スマートフォンのFMラジオアプリや、普通のラジオを使ってチェックする方法
- AMまたはFMの周波数を、普段聴かない周波数に合わせる(※できれば76MHz以下や108MHz以上)
- ゆっくりとチューニングを変えながら部屋を歩き回る
- 雑音の中に、普段の会話やテレビの音が聞こえたら、盗聴器が発信している可能性がある
盗聴器が仕掛けられている場合、その近くではラジオが異常な音を拾うことがあります。
2. Wi-FiやBluetoothの不審な接続を確認する
近年では、Wi-FiやBluetoothを使った盗聴器も増えています。
- スマートフォンのWi-Fi設定を開く
- 見覚えのない「盗聴器の可能性があるデバイス名」が表示されていないか確認
- 「HiddenCam」「SpyMic」「AudioRec」などの名前がある場合は要注意
- Bluetoothも同様に、不審なデバイスが接続されていないか確認する
3. 盗聴器発見アプリや専用機器を使う
現在は、盗聴器を探知するアプリや専用機器も販売されています。
- 盗聴発見アプリ(完全ではないが、周波数スキャン機能を持つものもある)
- 盗聴器発見専用の機器(RF検出器や電波探知機)を使うと、より正確に発見できる
特に、オフィスや自宅に機密情報が多い場合は、盗聴器発見サービスを利用するのも有効です。
4. コンセントや家具、天井などの「不自然な違和感」を確認する
盗聴器は、目立たない場所に設置されていることが多いです。
- コンセントタップや延長コード(盗聴器付きの電源タップが販売されている)
- 壁のコンセントやスイッチ周り(開けた形跡がないかチェック)
- カーテンレールの裏やエアコンの隙間(小型のマイクを仕込めるスペースがある)
- ぬいぐるみ・インテリア・花瓶などの中(特にプレゼントとしてもらったもの)
少しでも不自然に感じる物があれば、慎重にチェックすることが重要です。
5. 盗聴の「サイン」を見逃さない
盗聴されていると、以下のようなサインが現れることがあります。
- 第三者が知るはずのない情報を知っている
- 部屋に入ったとき、物の位置が微妙に変わっている
- 電話中に雑音が入ることが多い
- 室内の電波状況が悪くなることがある
このような違和感が続く場合、盗聴器が仕掛けられている可能性があるため、早めに調査することが必要です。
盗聴器が設置される目的
盗聴器が仕掛けられる理由はさまざまですが、大きく分けると以下のようなケースがあります。
1. ストーカー・個人的な嫌がらせ
最も多いのが、ストーカーや個人的な嫌がらせのために盗聴器を仕掛けるケースです。
- 別れた恋人が、行動を監視するために設置
- 嫌がらせや復讐目的で、プライベートな情報を盗む
- 職場の同僚や友人が興味本位で仕掛ける
このような場合、被害者が特定の人物に狙われている可能性が高いため、早急に対策を取る必要があります。
2. 企業・ビジネス上の情報収集
会社の会議室や役員室、商談スペースに盗聴器が仕掛けられるケースもあります。
- ライバル企業が情報を盗むために設置
- 社内の内部情報を探るために仕込まれる
- 社員が個人的な目的で設置
特に、競争が激しい業界や重要な情報を扱う企業では、盗聴のリスクが高まるため、定期的な調査が必要です。
3. 金銭的な目的(詐欺・恐喝)
盗聴された情報を利用して、詐欺や恐喝のネタにするケースもあります。
- 家族や知人の弱みを握り、お金を要求する
- 企業の機密情報を盗み、脅迫する
- 個人情報を収集し、なりすまし犯罪に利用する
このような手口は、特に金銭トラブルや人間関係のもつれがある場合に起こりやすいです。
盗聴を防ぐための対策
- 家やオフィスのセキュリティを強化する(防犯カメラや鍵の管理を徹底)
- 定期的に電波チェックを行う(盗聴器発見機器を活用)
- 不審なプレゼントや物品を慎重に扱う(もらった物の中に仕込まれることがある)
- 重要な会話は安全な場所で行う(公共の場や不審な空間では機密情報を話さない)
まとめ
盗聴器は、身近な場所に仕掛けられている可能性があり、気づかないうちに情報が漏れていることもあります。
- スマホやラジオを活用して盗聴器を発見する
- Wi-FiやBluetoothの不審な接続をチェックする
- 怪しい物や不自然な変化を見逃さない
もし不審な点がある場合は、早めに対策を講じ、盗聴のリスクを回避することが重要です。