はじめに
「フレネミー(Frenemy)」という言葉を聞いたことがありますか?
これは「フレンド(Friend)=友達」と「エネミー(Enemy)=敵」を組み合わせた造語で、表面上は仲の良い友達のように接してくるものの、実際は陰で悪口を言ったり、足を引っ張ったりする存在のことを指します。
例えば、「〇〇さんがあなたの悪口を言っていたよ!」と不安を煽るようなことを言ってきたり、他人の不幸を楽しむような態度を取ったりする人は、フレネミーの可能性があります。
今回は、フレネミーの特徴や対処法について詳しく解説していきます。
フレネミーの特徴とは?
フレネミーは一見すると社交的でフレンドリーに見えることが多いですが、以下のような特徴を持っています。
1. 友達なのに、裏では悪口を言っている
フレネミーは人懐っこく交友関係が広いように見えますが、実は仲が良い相手の悪口を陰で言っていることがよくあります。
例えば
- 「〇〇さんがあなたの悪口を言ってたよ」とわざわざ伝えてくる
- 仲良くしていたのに、別の場面では陰で悪口を言っている
このような人は、相手の信用を失わせ、対人関係を不安定にさせる目的で動くことが多いです。
2. 他人の不幸を楽しむ
フレネミーは自分が一番でありたいという気持ちが強いため、他人が失敗したり、辛い思いをするのをどこか楽しんでいることがあります。
- 失恋した人に「大変だったね」と言いながら、心の中では優越感を抱く
- 仕事のミスを大げさに広めてしまう
こうした態度は、相手を支えるどころか、さらに傷つけるものです。
3. 相手を束縛しようとする
フレネミーは、自分の支配下に友人を置こうとする傾向があります。
例えば、
- 「あの子とは仲良くしないほうがいいよ」と他の友人関係を制限しようとする
- 友人が別の人と仲良くなると嫉妬し、「私が一番の親友でしょ?」と束縛する
こうした行動は、友情というよりもコントロール欲求に基づいたものです。
4. 上には媚び、下には冷たい
フレネミーは損得勘定で人間関係を築きます。
- 立場が上の人や人気者には媚を売る
- 自分より立場が低いと感じた相手には冷たく接する
例えば、「その人紹介してくれない?」「私もその会に行っていい?」といった発言を頻繁にするのが特徴です。
5. 平気でウソをつく
フレネミーは、自分に有利になるならウソをつくことを厭いません。
- 「〇〇ちゃんがあなたのことをよく思ってないみたい」と事実と異なる噂や嘘を流す
- 嘘をついて相手同士を対立させる
こうした行動は、友人関係を混乱させる原因となります。
6. マウンティングしてくる
フレネミーは常に「自分のほうが上」と感じたいという欲求を持っています。
- 「私のほうが経験がある」「私の方がセンスがいい」と何かと比べて優位に立とうとする
- 「そんなことも知らないの?」と見下した態度を取る
こうした態度は、相手の自己肯定感を下げ、劣等感を感じさせる原因になります。
7. 「不幸話」でさえマウンティングする
通常、不幸な出来事は共感や慰めの対象になりますが、フレネミーは不幸話すら競争の対象にします。
- 「あなたの失恋?私なんてもっとひどかったよ!」
- 「仕事でミス?私はもっと大変だったから!」
このように、自分の方が大変だったとアピールすることで、自分の存在感を強調しようとします。
フレネミーへの対処法
フレネミーと付き合うのは、ストレスが溜まるだけでなく、自分の人間関係にも悪影響を及ぼしかねません。では、どのように対処すればよいのでしょうか?
1. 深く関わらない
フレネミーとは適度な距離を保つことが大切です。
- 2人きりで会う機会を減らす
- なるべくグループで行動する
こうすることで、フレネミーの影響を最小限に抑えることができます。
2. 悪口や噂話に同意しない
フレネミーは悪口を引き出そうとしますが、それに乗らないことが重要です。
- 「そうなんだ」と流す
- 「私はそうは思わないな」とやんわり否定する
こうすることで、フレネミーが「この人はコントロールできない」と感じ、ターゲットにされにくくなります。
3. 情報を与えすぎない
フレネミーは他人の情報を利用することが多いため、自分のプライベートなことはあまり話さない方が安全です。
- 自分の悩みや秘密を話さない
- SNSでもプライベートな投稿を控える
情報を握られないことで、被害を防ぐことができます。
4. フレネミーと気づいたら距離を置く
「この人、フレネミーかも?」と思ったら、無理に付き合わず、距離を置くのが賢明です。
- 急に関係を断つのではなく、少しずつフェードアウトする
- 他の信頼できる友人との関係を深める
こうした対応を取ることで、ストレスを減らし、健全な人間関係を築くことができます。
まとめ
フレネミーは一見友好的に見えますが、実は相手を陥れたり、悪口を広めたりする厄介な存在です。
特徴として、悪口を言う・束縛する・マウンティングする・嘘をつくなどが挙げられます。
フレネミーへの対処法としては、距離を置く・悪口に同調しない・情報を与えないなどが効果的です。
人間関係は、お互いに支え合い、信頼できる相手と築いていくことが大切です。フレネミーに振り回されず、健全な関係を築いていきましょう。