知人や友人、同僚などが病気や怪我などで入院している場合、お見舞いに行くことがあるかと思います。
心身ともに健康な状態であるならば気にならないことでも、精神的にも不安定な状態の病人ならば少しのことでも神経にさわる場合があります。
その点を心にとどめながら、病人や家族に失礼のないようにマナーを守ってお見舞いに伺いたいところです。
どういったことに気をつけるべきでしょうか?
お見舞いに行く際は前もって許可を得るべき?
病気で入院した知人や親しい人へのお見舞いを、すぐに行きたいという気持ちは誰もが思っているかもしれません。
そこで、前もっての連絡もなしに突然お見舞いにお伺いしても良いものなのでしょうか?
許可を得てからお見舞いに行くべき
先方にも事情があり、すぐにお見舞いに来られては困ることがあるかもしれません。
病状を知られたくない、人と会いたくない状況、入院したばかりで慌ただしかったりする可能性もあります。
そこで、無理に帰ってもらったりしたら余計に落ち込んでしまったり、困ることがあるかもしれません。
そのため、出来る限りお見舞いに行くときには、家族や本人から連絡が来た場合など、許可を得てからお見舞いに行くようにしましょう。
お見舞いでかける言葉は?
お見舞いに行くと、先方の気持ちを考えすぎてしまい、どうやって声をかければいいのかわからなくなってしまうこともあるかもしれません。
どのような言葉をかければ良いでしょうか?
不用意な言葉に気をつけるようにする
いくら親しいからといって、第一印象をストレートに表現してしまったり、病気の知識を相手に伝えようとする行為はよくありません。
病気になったりすると健康なときよりも、デリケートになりがちです。
お見舞いに行く際には、不用意な言葉や同情の言葉を言わないように気をつけましょう。
「気分はいかがでしょうか?」「落ち着かれましたか?」
などのように病気の話題は自らしないように心がけましょう。
家族がいたら?
病気の見舞いに行った際には、本人への気遣いはとても大切です。
ですが病気の人ばかりでなく、家族の方にもねぎらいの言葉をかけたいところです。どのような言葉であれば失礼にならないでしょうか?
「大変ですね」という言葉を病人の前で言ってはいけない
家族に迷惑をかけてしまっていることを気にしているのは本人です。
こういった場合には心配する気持ちだけではなく「困ったときには力になります」ということを家族に伝えてはいかがでしょうか。
持参した物を渡す時にかける言葉は?
どのような言葉をかけて、持参した品物を渡せば失礼にあたらないのでしょうか?
「つまらないものですが…」というような言葉は必要ない
元気になってもらいたくて持参したものですから、訪問した時のように「つまらないものですが…」という言葉は必要ありません。
「気晴らしになるかと思いまして」などと言うように、お見舞いの品に込めた気持ちを、何気なく伝えてみてはいかがでしょうか。
また入院中の方がお見舞いの品を見て、来てくれた人の気持ちを思い出し、元気な気持ちになることができるかもしれません。
お見舞いのお返しは?
ここでは、お見舞いに来てもらいお見舞いの品を頂いた病人側の対応について少し書きたいと思います。
お見舞いをもらった時は、すぐにお返ししないといけないものなのでしょうか?あと、どんなものをお返しに選べば良いのでしょうか?
お見舞いをもらったときは、すぐにお返しをしないといけないと考えてしまいがちです。
ですが、すぐにお返しを考える必要はなく、まずは病気を治すことが第一です。
病気が回復したときには元気になったことを知らせる意味もあり快気祝いとして、お返しします。
一般的には、快気祝いの品物は消耗品がいいと言われます。
お返しの品は頂いた金額の3分の1程度の金額で選ぶようにしましょう。
複数の方にお返しをする場合には、同じものでも、それぞれ違ったものでも問題ありません。
滞在時間はどのくらい?
相手が退屈をしているのではないかと思い、長居をしてしまいがちです。
どれくらい病室にいることがマナーとして正しいのでしょうか?
15分~30分くらいを目安
病状によっても違いますが、個室でない場合は他の患者さんもいらっしゃいます。
お見舞いの時間は15分~30分くらいを目安にしましょう。
帰る際には他の患者さんへの挨拶、ドアの開閉音への配慮も忘れないようにしましょう。
まとめ
お見舞いに行った際は同情の言葉は禁物であり、力づけれるような励ましの言葉をかける方が良いでしょう。
もし自分が心身共に不調で余裕がない時、どういったことをされたら嬉しいか、どういった言葉をかけられたら励まされるか…など逆の立場になって考えてみると良いかもしれません。
お見舞いは、あくまで病人を励ますために行くものです。
本人や家族の身になって、思いやりの心とマナーを心得ておきたいものですね。