知人が、自宅に招いてくれました。
自宅に招くにあたり、相手側はおもてなしの準備をしてくれているかもしれません。
掃除、お菓子やお茶の準備など。時間によっては、食事の準備をしてくれている場合もあります。
過剰なおもてなしではなくても、楽しい時間を過ごそうと準備をしてくれていることが考えられるので、招かれた側としてもきちんとしたマナーを守りたいものです。どんなことを気をつけるべきでしょうか?
約束時間よりも早く着いてしまった場合は?
待ち合わせ場所が駅や喫茶店の場合、早く着いてしまったならば自分が時間を潰して待っていれば良いです。
しかし、相手のお宅へ伺うなどの場合は、約束の時間に遅れてしまうことはよくありませんが、早く着きすぎてしまうのも問題です。
そういう場合はどうするべきでしょうか?
相手の方に時間を合わせる必要がある
相手の方も約束の時間に合わせて準備をしているわけですから、早く着く分には問題がないだろうと考える人もいるかもしれませんが、相手の方に時間を合わせる必要があります。
突然訪ねる場合にも事前の連絡は必要です。
突然訪ねる場合には電話してから30分~1時間くらいの間は空けるようにします。
その際にも時間帯も食事時の時間は、避けるようにしましょう。
玄関で履物を脱ぐ時は前を向いたまま?後ろを向いて脱ぐべき?
お客様の家などを訪ねたり、知り合いの方の家に行ったとき、一番最初に迷ってしまうのが玄関で履物を脱ぐときという人もいらっしゃるかと思います。
玄関では、前を向いたまま履物を脱ぐのが良いのか、それとも後ろを向いて履物を脱いであがったほうが良いのでしょうか?
どちらかというと、前を向いたままあがるほうがいい
後ろを向いたままあがると背を向けてしまうことになるからです。
前を向いたまま履物を脱いであがったら、背を向けないように注意して、身体の向きを変えます。
そして、脱いだ履物のつま先を外に向けて、迎えてくれた方から遠い玄関先の端に寄せるようにします。
手土産は持参するべきか?
相手のお宅へ行く時は、何か手土産が必要なのでしょうか?関係性にもよって変わってくるものでしょうか?
感謝の気持ちを伝えるべき
自分のために大切な時間を割いてくださり、自宅にまで招いてくれたのですから、できれば感謝の気持ちを伝えたいところです。
出来れば手ぶらで伺わずに手土産を持参して伺うのが礼儀だと思います。
親しい間柄であれば気にする必要はないかもしれませんが、訪問先の地元で買うのは、形式で贈ったという印象をどうしても与えてしまいます。
せっかくですから手間暇かけて贈ったもののほうが相手の方にもきっと喜んでもらえます。
金額的には高すぎても、安すぎない程度にして2000円程度のまでの物を目安にしてみるといいかと思います。
手土産を渡すタイミングは?
訪問先で手土産を渡すタイミングに迷う人も多いかもしれません。
玄関先で渡すという人が多いかもしれませんが、マナーとしては正しいのでしょうか?
室内に通されてから渡すのが原則
手土産を渡すタイミングは玄関では渡さずに、室内に通されてから渡すのが原則です。
ですが、生鮮品や花などの冷蔵庫に入れてほしいものは玄関先で渡します。
手土産を室内で渡すときには紙袋をそのまま渡さないで、袋から取り出し、風呂敷に包んである場合は包んだ物を取り出して、正面に向けて両手で差し出すようにします。
また、関連でお土産を渡された場合の対応として「お客さんを我が家にお招きした…失礼のないように対応をするには?」を参考にしてください。
手土産を受け取った側の対応を記載しています。
座布団を出されたら?
客室が和室であったり、和風のお店では座布団に座ることもありえますよね。どのような座り方が失礼に当たらないでしょうか?
座布団を踏まないようにする
座布団の上を歩いたり、踏んだままで挨拶をしたり、足を使って座布団を移動させたりと、無頓着な扱いをするのは失礼に当たります。
お店などで狭い場合には仕方がない場合もありますが、踏むということは粗末に扱っていることと同じことになります。
まずは座布団の後ろか横に座り、両手を座布団の上につき、身体を支えるようにしてから膝からにじり上がっていきます。
席を外すときも同じようにして、にじりおります。
出されたお茶は待っている間に頂いてもいい?
お宅の訪問をした際などに、客間で待つケースは多くあります。
そこで、出されたお茶やお菓子は頂いてもいいものか迷ったことがある方も多いかもしれません。頂いても良いのでしょうか?
出されたお茶やお菓子は頂いても構わない
部屋の中にある本を勝手に出したり読んだりすること、部屋の中を歩き回ることはマナー違反ですが、出された物を静かに頂くことはマナー違反ではありません。
待ってる間、出されたお茶やお菓子を頂いていましょう。
和室での挨拶は?
和室で挨拶をするときには、立ち上がって挨拶をするべきでしょうか?
座ったまま挨拶をするべきでしょうか?
和室では立って挨拶をするほうが失礼
多くの人が立ち上がって挨拶をしないと失礼だと思うかもしれません。ですが、和室では立って挨拶をするほうが失礼になってしまいます。
和室では、目線の高さで人間関係をはかると言われます。
立って挨拶をしてしまうと目上の人まで見下ろしてしまいます。
和室での挨拶は座って行うようにしましょう。また、こういった挨拶を「座礼」といいます。
また、座って挨拶をすることを知らない人が多いのも事実です。
こういった場合には「立ったままで失礼します」などの一言があるといいと思います。
まとめ
気心の知れた友人宅へ招かれたなら気軽に行けますが、まだ関係が浅い人や上司、恋人の実家などに招かれた場合などは緊張してしまうかもしれません。
そういう場に行く機会があった場合に慌てることがないよう、普段からきちんとしたマナーを身に着けておきたいものですね。