自動車に興味がある人、自動車を何回か買い替えたことがある人なら疑問に思ったことがあるかと思います。
給油口は左側にあるクルマ、右側にあるクルマとバラバラですが統一されていたほうが色々と楽になると思います。
なぜ自動車によって給油口の位置が違うのでしょうか?
燃料計が右か左か教えてくれる
「あなたのクルマの給油口はどっち側ですか?」と聞いてすぐ答えられる人もいるかと思いますが、迷ってしまう人もいるかもしれません。
以前は、ガソリンスタンドでスタッフが誘導してくれたので給油口の位置がどっちだと把握していなくてもなんとかなっていました。
しかし最近だとセルフのガソリンスタンドが多くなりました。そのため、自分で位置を把握していなくてはいけません。
それを考慮してか最近のクルマには燃料計の給油ポンプマークに、横向きの▷マークで左右どちらに給油口があるか表示されるようになりました。
以下の画像だと、運転手にとって左側にあるということがわかります。
マフラーの位置と逆側に給油口がある
自動車の給油口は特殊な自動車を除いて後部にあり、後部では熱を最も発するのはマフラーです。
ガソリンは引火性の高い燃料です。
引火のリスクを少しでも減らすために、マフラーが右側にあれば給油口は左側、左側にマフラーがあれば給油口は右側というようになっているようです。
国土交通省の道路運送車両の保安基準第96条によると以下のように定められています。
燃料タンクの注入口及びガス抜口は、排気管の開口方向になく、かつ、排気管の開口部から300mm以上離れていること
つまり、車種によって位置は異なるということです。
最近の車は危険性は低い
ただ、上記のようにマフラーの位置によって給油口が反対側にあるのは昔のクルマに多いようですが、最近のクルマは変わったようです。
耐熱性能が向上してマフラーの温度上昇をコントロールできるようになった為、引火のリスクも少なくなりました。
まとめ
クルマに詳しかったり何度も買い替えている人なら知っていたかもしれませんが、給油口の位置が統一されておらず車種によって左右バラバラにある理由にはこういったマフラーの位置によって違うことがわかりました。
ただ最近のクルマはガソリンの引火のリスクがなくなったため、ガソリンタンクとマフラーを近づけても危険性は少なくなったということです。
ちなみに、エンジン排気量が大きくなると排気ガスの量も増えます。
ひと昔前はマフラーの本数は大型排気量の証であり、一種のステータスだったそうです。
クルマ好きの人は、どんな車種に乗っているか以外にもそういう部分にもロマンを求めていたのですね。