何か意味があるのか…大仏様の髪型はどうしてパンチパーマのようなの?

2022年1月31日

奈良や鎌倉、牛久などに行くと大仏様が見られます。
大仏様の姿は既に頭の中にインプットされてますが、改めてよく見てみると…大仏様のあの個性的な髪型に疑問を感じたことがある人も多いのではないでしょうか?
あのブツブツした髪型は、何か意味があるのでしょうか。
なぜパンチパーマのような独特な髪型なのでしょうか?

パンチパーマではなくて螺髪(らほつ)という

大仏様の髪型は、螺髪(らほつ)といい髪の毛が右巻きの巻貝のように固まり、へばりついています。ちなみに、螺は巻貝のことをいいます。
螺髪は「お釈迦様が人間を超えた存在」であることを示す一つの特徴とされています。

仏像は、いまから2000年ほど前に現インドのマトゥーラやパキスタン、アフガニスタンのガンダーラで造られ始めたそうです。
そして、インドの伝統的な芸術観の影響を大きく受けたマトゥーラでは、髪の毛は渦巻き状に表現されました。

そして、偶然このマトゥーラで造られた仏像が中国に伝わり、更に日本へ伝わったとされています。
日本に伝わってきたのは6世紀(西暦501年〜西暦600年)半ばと言われています。
そのために、あの髪型の仏像が日本に多くなったとのことです。

螺髪の個数

  1. 奈良の大仏
    • 966個
  2. 飛鳥大仏
    • 700個
  3. 鎌倉大仏
    • 656個
  4. 牛久大仏
    • 480個

螺髪は、基本右巻きだそうです。

まとめ

大仏様の髪型がグルグルだったのはパンチパーマではなくて「螺髪」という名称とちゃんとした意味がありました。

更に螺髪は、お釈迦様が人間を超越した存在であることを示した一つの特徴でありますが、実際に街中でこの螺髪をしている人は見かけません。

意味を知ったら、螺髪にする人たちが増えるかもしれませんね。ヘアサロンではどのような方法で螺髪スタイルを完成させるのでしょうか。

大仏様の螺髪はアフリカ系の縮毛に近いようです。
そして螺髪スタイルの再現方法としては、4〜5センチの髪の長さがあればできるそうで、超細いロッドでパーマをかけて丸めていけば可能なようです。

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