フランス革命の華やかで激動の時代を背景に、数々の鮮烈なキャラクターで私たちを魅了する『ベルサイユのばら』(通称ベルばら)
池田理代子先生の傑作漫画は、実在の歴史的人物と架空のキャラクターが融合し、感動的でドラマチックな物語が繰り広げられます。
今回の記事では、1972年に始まり未だに人気のベルサイユのばらの物語の核となるキャラクターたちを紹介します。
キャラクター紹介
主な登場人物の紹介をしていきます。他にも登場キャラはいますが、主要キャラのみ説明しています。
架空の人物
- オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ
- 人物
- フランス貴族の家に生まれた女性ですが、父親が男子継承者を望んでいたため、男として育てられます。
- 役割
- 宮廷での女性近衛隊長として、マリー・アントワネットの護衛を務めます。物語はオスカルの目を通してフランス革命の出来事を描いています。
- 人物
- アンドレ・グランディエ
- 人物
- ジャルジェ家に仕える家臣の孫で、オスカルとは幼馴染です。
- 役割
- オスカルに忠実で、彼女に対して深い愛情を抱いています。彼の物語は、忠誠と恋愛の葛藤を描いています。
- 人物
- ロザリー・ラ・モリエール
- 人物
- 貧しい家庭の出身で、社会の不平等に直面します。作品ではジャンヌ・バロアの妹という設定です。
ジャンヌは実在した女性ですが、妹という設定は架空です。
- 貧しい家庭の出身で、社会の不平等に直面します。作品ではジャンヌ・バロアの妹という設定です。
- 役割
- オスカルに助けられたことをきっかけに、彼女の忠実な従者となります。
また、同じ女性とわかっていながらもオスカルに恋をします。
- オスカルに助けられたことをきっかけに、彼女の忠実な従者となります。
- 人物
- ジェローデル
- 人物
- フランス王室護衛隊の隊長。
- 役割
- オスカルの上司であり、彼女の軍事的才能を高く評価しています。彼は王室に忠実な軍人として描かれます。
また、後にオスカルにプロポーズをします。
- オスカルの上司であり、彼女の軍事的才能を高く評価しています。彼は王室に忠実な軍人として描かれます。
- 人物
- ベルナール・シャトレー
- 人物
- フランス革命の支持者で、新聞記者。黒い騎士の正体。
後にロザリーの婚約者になります。
- フランス革命の支持者で、新聞記者。黒い騎士の正体。
- 役割
- 彼は革命の理想を追求し、王室に対する反感を表現するキャラクターの一人です。
- 人物
実在する人物
- マリー・アントワネット
- 人物
- オーストリアの皇女で、後にフランスに嫁ぎルイ16世の王妃となります。悲劇の女王とも言われています。
- 役割
- 贅沢な生活と政治的無知から批判されるキャラクター。彼女の人生と悲劇は、物語の重要な部分を占めています。
2.フェルゼン(ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン)
- 人物
- スウェーデンの貴族で、若い頃からマリー・アントワネットと親密な関係にあります。
- 役割
- マリー・アントワネットの愛人として描かれることが多いが、その関係は史実では確証がありません。
3.ルイ16世
- 人物
- フランスの王。マリー・アントワネットの夫で、革命の時代のフランスの支配者。
とても温厚で優しい人柄だったことは有名。
- フランスの王。マリー・アントワネットの夫で、革命の時代のフランスの支配者。
- 役割
- 彼の統治と決断の不足が、フランス革命の原因の一つとされています。
4.デュ・バリー伯爵夫人
- 人物
- 平民出身で娼婦あがりですが、国王ルイ15世の公的愛妾として国王に愛されます。
作品では意地悪い傲慢な女性として描かれていますが、実際は国王の目にとまるだけあってとても可愛らしく天然で素直な女性だったそうです。
また、年若い王太子妃であるアントワネットとはただ仲良くしたいと思っていたそうです。
- 平民出身で娼婦あがりですが、国王ルイ15世の公的愛妾として国王に愛されます。
- 役割
- デュバリーを嫌う叔母さまたち(ルイ15世の娘たち)がマリー・アントワネットを味方につけたかったために、彼女が平民上がりだと悪口を広め、これが対立に発展したとされています。
作品では、傲慢ちきで高飛車な女とされています。
- デュバリーを嫌う叔母さまたち(ルイ15世の娘たち)がマリー・アントワネットを味方につけたかったために、彼女が平民上がりだと悪口を広め、これが対立に発展したとされています。
5.ジャンヌ・ド・ラ・モット
- 人物
- 貴族の称号を騙った詐欺師で、ネックレス事件の中心人物。
作品上では、ロザリーの姉として設定されています。
- 貴族の称号を騙った詐欺師で、ネックレス事件の中心人物。
- 役割
- 彼女の行動は、王室に対する世間の信頼を損ねる重要な要因となりました。
また、アントワネットを悲劇の女王へとさせたきっかけの女性です。
- 彼女の行動は、王室に対する世間の信頼を損ねる重要な要因となりました。
6.ポリニャック夫人
- 人物
- アントワネットに気に入られてベルサイユ宮殿に居座り続けます。
作品上では、ロザリーの実母と設定されています。
アントワネットを操っていたのも彼女と言われています。
- アントワネットに気に入られてベルサイユ宮殿に居座り続けます。
- 役割
- アントワネットを悲劇の女王にしたきっかけの人物ともされています。
革命が起こったと同時にアントワネットを捨てて真っ先に外国に亡命しています。
- アントワネットを悲劇の女王にしたきっかけの人物ともされています。
まとめ
『ベルサイユのばら』は、歴史とフィクションの見事な融合により、読者に強い印象を与える名作です。
実在の人物と架空のキャラクターが織りなす複雑な関係性は、フランス革命という大きな歴史的背景の中で、愛、忠誠、裏切り、革命の理想と現実というテーマを巧みに描き出しています。
それぞれのキャラクターが持つ独自の背景と動機は、物語にリアリティと感情の深みを与え、読者をその時代へと誘います。
『ベルサイユのばら』はアニメ・漫画に触れることはアニメ・漫画を単に触れるというだけでなく歴史の一部に触れ、人間の感情の機微を理解する旅になるでしょう。