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本来人に飼われることがなさそうな自由で気まぐれな猫…猫を飼った一番最初の人は?

2021年8月27日

今ではペットは家族の一員でありパートナーでもありますが、ペットを飼ったことがある人は多いと思います。
ペットの中でも、特に犬や猫を飼ったことがある人は多いかと思います。
猫を一番最初に飼った人とはどのような人で、猫はどのように私達の生活に溶け込んでいったのでしょうか?

古代エジプト人が初めて飼った

外国では猫を飼う歴史は古く、紀元前2494~2345年のエジプト第5王朝時代の遺物に首輪をつけた猫の壁画が描かれてあったそうです。
どうやら、これが猫を飼う一番古い歴史なようです。

そして紀元前1275年にデール・エル・メディナの墓地で発見された壁画には、膝の上に乗って服の袖口にじゃれている子猫の姿が描かれていたようです。
明らかに猫がペットとして飼われていた事がわかりますね。

そして古代エジプト王朝からヨーロッパ全域....アジアへと広まり、その後中国へと渡ります。
中国では仏典がネズミにかじられる為に、そのネズミを退治するべく猫を飼い始めたという話があります。

そして、仏教伝来と共に経典をネズミの害から守るため船に一緒に乗せられてきて、日本にも猫を飼うという習慣が伝わったそうです。

リビアヤマネコが最初に飼われた猫

イエネコの祖先は、リビアヤマネコと言われています。
リビアヤマネコは、北アフリカや中東など砂漠地帯に多く生息している猫であり、外見はキジトラにそっくりです。

リビアヤマネコと人が近くなったのは、人間の農耕が盛んになったのがきっかけです。

ネズミなどの小動物を捕獲し人間の生活に役に立つ以外にも、その可愛らしい姿や行動から愛玩動物のイエネコとして飼われるようになりました。

日本では弥生時代から飼われていた

日本で猫を飼うようになった歴史に関してはそれほど古くはなく、日本の代表的な古事記や万葉集等にも猫は登場しませんでした。
猫が登場する最も古い文献は、平安時代の「日本霊異記」という書物でした。

しかしその後、長崎県壱岐市のカラカミ遺跡でイエネコのものとされる骨が発掘されました。
今からおよそ2100年前、弥生時代から日本には猫が存在していたという説がでてきたわけです。

ただこの頃の猫は、今のような愛玩動物として飼われていたわけではなく、貯蔵していた穀物をネズミや虫から守る為に飼われていたようです。

猫のおかげで、ネズミの害から食物や穀物を守る事ができるようになり、人と猫は共存して暮らすようになり関係を深めていくことになります。

高貴な身分の人が飼っていた

元々は、猫よりも犬をペットにする人は多くいたようです。
しかし平安時代、猫はようやく現代のように愛玩動物として可愛がられるようになりました。

しかしまだ数が少なくて貴重な存在だった為に、猫を飼育するのは高貴な身分の人に限られた楽しみだったようです。

第66代天皇の一条天皇は、大の猫好きで有名です。
どれぐらい好きだったかというと、飼っていた猫に位を与えてしまうほどだったそうです。

更に、飼い猫が子猫を生むと「産養い」という祝い事を行ったということです。
産養いとは、子どもが生まれた初夜から9日目までの間の奇数の日数に行う祝い事のことです。

まとめ

日本で猫がイエネコとして飼われるようになったのは平安時代の頃ですが、世界では既に古代から猫は愛玩動物として飼われていたのがわかりました。

元々はネズミなどの害獣を捕獲するという任務だけの存在だったようですが、次第にその可愛い行動や容姿に人間は癒やされるようになったのでしょう。

現代では犬ともまた違った魅力で私達を癒やしてくれる猫が身近にいるのが当たり前のようになりました。
気まぐれで自由で時に甘えてきたりと可愛らしく、これからもずっと愛され続けていく存在なのでしょうね。

最後に…ペットを飼う女性の心理や特徴についての記事「犬好き?猫好き?飼っているペットでわかる女性の特徴や心理とは?」がありますので、そちらも参考にして頂ければと思います。

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