生物の中には、単細胞生物や細胞群体、多細胞生物などがいます。
身体のサイズによって細胞の大きさや数は異なってくるのでしょうか?
今回比較する、ゾウとアリの身体のサイズは比べものにならないほど違います。
ゾウとアリでは細胞の大きさや数も違ってくるのでしょうか?
色々な細胞
冒頭でも話しましたが、生物の中には色んな細胞を持った生物がいます。
単細胞生物
アメーバやゾウリムシ、ミドリムシなどは1つの細胞で生活しています。
細胞群体
ボルボックスは、数百から数万の細胞が集まって1つの集合体を作っています。
多細胞生物
分化した機能を持つ多数の多細胞からなります。動物界、植物界に所属するものは全て多細胞生物です。
違ってくるのは大きさではなく細胞の数
生物の体の大きさによって細胞の大きさも違うのではないかと思ってしまいがちですが、細胞の大きさは変わりません。
違ってくるのは大きさではなく細胞の数です。
ゾウもヒトもアリも同じ大きさの細胞で、直径は約10ミクロン(0.01mm)です。
ヒトは50〜70キロの体重だとすると、約100兆の細胞が集まってできています。
そしてゾウは4.7〜7トンの体重だとすると、約10000兆の細胞が集まってできています。
アリは1グラムだとすると、細胞は10億個となります。
プランクトンは例外もある
ただ例外的に大きな細胞を持つ生物がおり、それは単細胞のプランクトンです。
その理由としては、1つの細胞の中に色々な情報をつめなくてはいけないからです。
プランクトンは「浮遊生物」であり、水中に浮遊している小型の生物のことです。
多細胞生物もあれば、単細胞生物もいます。
プランクトンには、単細胞生物のアメーバ、ゾウリムシと多細胞生物のミジンコなどが含まれます。
まとめ
細胞はプランクトンなどの例外を除いて皆同じ大きさであり、生物の体の大きさによって数が違うことがわかりました。
つまり、ゾウの細胞とアリの細胞は大きさが違うのではなく細胞の数が違います。
ヒトも、子どもと大人とでは体の大きさが違うので細胞の数も変わってきます。
よく「単細胞」という言葉は、相手を馬鹿にするときに使われますが…万が一、冗談でも言われたら「いや、多細胞です。細胞は100兆ありますから」と返してみると面白いのではないでしょうか?