大学教授というと、なんとなく「名誉がある」「すごい」という漠然としたイメージがある人も多いかもしれません。
小学校、中学校、高校の教師になるには教員免許が必要です。
ですが大学の教師になるためには私立・公立問わず免許は必要ありません。
それはなぜでしょうか?
大学教員は教育者でもあり、研究者でもある
大学教授になるには小学校や中学校、高校の先生のように免許だけでなく学歴も必要ありません。
この理由には、大学教員は教育者でもありますが研究者でもあるからです。
そのため大学教員は各大学の教授会によって決定されているのです。
大学教授になるまで
先程も書きましたが、大学教授になるには免許や学歴は必要ありませんが専門分野に対する高度な知識が必要です。
そのためには、大学を卒業後に大学院へ進み、博士号を取得することが一般的です。
大学院では、研究室に最低でも5年間は在籍して博士号を取得する必要があります。
- 大学
- 大学院(修士課程/博士課程)
- 助手
- 助教
- 講師(専任/非常勤)
- 准教授
- 大学教授
博士課程終了後は大学教員として助手から始まり、続いて助教や講師として採用されます。
その後は、時間をかけて准教授から教授へとステップアップしていきます。
大学教授のポストは欠員がでて公募されるので、狭き門となっています。
そのため一般的には、教授になるのは早くても40代からで50代になってから教授になる人もいます。
また、優れた実績のある社会人が教授として招かれる場合もあります。
大学教員の種類
教授
研究、教育、実務上特に優れた能力、実績のある人
准教授
教授に次ぐ職階級
講師
教授・准教授に次ぐ職階級で専任、非常勤がある
助教
講師に次ぐ職階級。研究室や講義を受け持てる
助手
助教に次ぐ職階級。研究の補助を行う
名誉教授
大学に勤務し、優れた功績のあった人に贈られる称号
客員教授
非常勤で研究や講義を受け持つ
特任教授
特定のプロジェクトのために、任期付きで採用される
まとめ
大学教授になるには、まず大学院で博士号を取得することから始まることがわかりました。
そして、大学教員の助手として採用されてスタートします。
更に優れた研究を続け論文を書くことによって、学会などで成果が認められることによりステップアップしていきます。
やがて教授に推薦されて、助教、講師、准教授、教授へと長い道のりを費やします。
1つのことに対して専門的に知識を得なくてはいけないので、相当好きなことではないと研究したいと思えないのが普通です。
例えば、小さなころから昆虫が好きだったり…人の心理について興味があったりと人一倍何かに興味があって研究したい、そのことについてもっと知りたいという好奇心を常に持っていないと、教授までたどり着くことは難しいかもしれませんね。
更に、教授のポストが空かないとなれないので…すぐにはなれない、大変な道になることは間違いないでしょう。