街中には、飲食店が沢山あります。イタリアン・寿司屋・居酒屋・ラーメン屋・焼肉屋・カフェなど…。
もしも飲食店を開きたいと思ったとき、調理師免許は必要なのでしょうか?
また、調理師免許を取得するにはどんな学校へ行くべきなのでしょうか?
持っているとメリットはどんなことがあるのでしょうか?
調理師免許ではなく「食品衛生責任者」が必要
業界にいる人ならともかく、今まで飲食業界に無縁だった人からすると飲食店を開業するときに調理師免許が必要だと思ってしまうかもしれません。
しかし飲食店を開業する際には調理師免許は必要なく「食品衛生責任者」が必要になります。
「食品衛生責任者」は食品衛生責任者養成講習を受講した人などで、食品衛生責任者として選任されている人のことをいいます。
「食品衛生責任者」を取得するには各都道府県が開く講習会に参加します。
講習会に参加する場合は東京都の場合は17歳以上かつ高校生以外なら誰でも参加することができます。
調理師免許とは?
それでは、調理師免許はなんなのでしょうか?
簡単にいうと「調理師」と名乗っても良いという免許になります。
調理師免許を持っていないのに「調理師」と名乗ると罰せられます
調理師免許のメリットは?
調理師免許を取得するメリットは以下のようなものが考えられます
信頼感
調理に関する専門知識をマスターしている証明にもなり、信頼感を与えることができます。
就職する際に有利
例えば、ホテル内にお店を構えている企業に就職したい場合など、雇用条件に「調理師免許必須」のとこが多いです。
他には「介護施設や学校へ給食提供する業界」も雇用条件として免許は必須のところが多いです。
正しい知識を得られる
調理師免許を取るための勉強の過程で、調理に関して正しい知識を得ることができます。
調理師免許を取得するには?
調理師免許を取得するには2つの方法があります。
厚生労働大臣指定の調理学校を卒業
厚生労働大臣が指定した学校(調理師養成施設)を卒業していないと免許は取得できません。
全国に276校あり、1,2年ほどで卒業できるところが多いです。
2年以上の飲食店での調理実務経験
学校に行かずに調理師試験を受けて免許を取得することも可能です。
受験資格として2年以上の調理の実務経験が必要になり、アルバイトでも可能です。
まとめ
調理師免許はホテル内のお店などに就職する場合など、応募条件が調理師免許が必須なところもあるのと「調理師」として名乗れるメリットがあることがわかりました。
そして、お店を開業する場合には調理師免許は必要なく「食品衛生責任者」だけあれば開業できることがわかりました。
免許は持っていることに越したことはありませんが、飲食店を開業するにあたって「それよりも大切なものがある」ことは間違いないでしょう。