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スポーツ観戦では馴染み深くて盛り上がる…応援のウェーブはいつ始まったの?

2022年5月17日

スポーツ観戦のなかで楽しみのひとつにウェーブがあるという人も多いかもしれません。
球場などが一体感となるのがとてもいいですよね。
今となってはスポーツ観戦などで応援のウェーブは馴染みの深いものとなっています。
そもそもウェーブはいつ頃始まったものなのでしょうか?

ウェーブとは

スポーツ観戦などによる、観客によるパフォーマンスのことです。

スタジアムの観客が縦列ごとに順番に空中に向かって手を広げ、立ち上がってから座るという動作を行うものであり、この動作が周囲へと伝播し遠方から見るとスタンド全体が波を打っているように見えることから、こう呼ばれるようになりました。

元々は楽しむため

元々のウェーブは応援するための意味ではなく、観客同士が楽しむために始められたようです。

広く広がった理由ですが1980年初頭にアメリカ合衆国で始まった現象とされ、起源については諸説あるようです。

起源
プロフェッショナル・チアリーダーのクレイジー・ジョージ・ヘンダーソンは、1981年10月15日にオークランドで行われたアメリカンリーグのチャンピオンシップシリーズ、オークランド・アスレチックス対ニューヨーク・ヤンキース戦において、47,301人の観客を主導してウェーブを初めて実行したと主張している。
ヘンダーソンの主張するウェーブは、アスレチックスがヤンキースに2敗を喫して迎えた第3戦において行われた。
まずスタンドにおいて最も熱狂的な群衆の位置する区域にブーイングの合唱に参加するように働きかけた後、ウェーブが実施され3回目の挑戦で初めてスタジアムを一周し4回目以降も持続的にスタジアム全体に波及した。
ヘンダーソンによると1981年10月15日にオークランドで実行された1年前から観客によるウェーブの研究が始まり、観客数の少ないスポーツイベントにおいて練習を重ねていたという。
また最初にウェーブが作られたのはNHLのエドモントン・オイラーズの試合でヘンダーソンがチアリーディングを務めた時のことだが、これは偶然に発生した現象なのだとしている。
一方、ワシントン大学のチアリーダーだったロブ・ウェラーは、同年10月31日にシアトルで行われたアメリカンフットボールの試合の際に実行されたのが起源だと主張している。

Wikipedia-ウェーブ(観客)

日本での受容

日本では応援ウェーブの始まりとしては諸説あります。

雑誌編集者の加納正洋氏が、1956年6月の東京六大学野球の早慶戦において、早稲田大学応援部の応援ウェーブが、日本で初めて実施されたウェーブの起源であると主張しています。
ただ、スタジアムの観客席の一部にいる早稲田大学の応援者に対象を限定したものであり、スタジアム全体に波及する効果はなかったとされています。

また、1989年の10月6日に横浜スタジアムで行われた日本プロ野球の大洋ホエールズ対読売ジャイアンツの試合が催されましたが、このとき日本プロ野球界において初めてウェーブが発生した試合とされています。

この試合は読売ジャイアンツの優勝決定試合となり、同年限りでの引退を表明していたジャイアンツの中畑清が代打で出場し、2塁打を放つとウェーブが起こりスタジアムを一周しました。
このウェーブについて、中畑清さんご本人は自らを日本で初めてウェーブを起こした人物であると主張しています。

まとめ

スポーツ観戦による応援ウェーブの起源は諸説あるようですね。

元々はアメリカン・フットボールで始まったもので、プロスポーツが盛んなアメリカで他のスポーツにも広がっていったとも言われており、1984年のロサンゼルスオリンピックのときに、世界中のテレビで放送されて広まっていったようです。
そして1986年のワールドカップ、メキシコ大会で定着したと言われています。

どのスポーツから始まったのかは諸説はあるようですが、アメリカで始まったということだけは揺るぎない事実なのかもしれません。

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