世界で最も盛んなスポーツ2位を誇るサッカー。国際サッカー連盟(FIFA)加盟の国や地域は211(2021年時点)となっています。
4年に一度行われるFIFAワールドカップやUEFA欧州選手権など大きな大会の盛り上がりが、人気を維持し続けているのでしょう。
ところでそのワールドカップやJリーグなどで、殆どの監督はスーツを着ているイメージがありませんか?
プロ野球やアメフトなどの監督は、選手と同じユニフォームを着ていたりします。
なぜサッカーの監督はスーツを着ている場面が多く見られるのでしょうか?
諸説ある
特に規約など決まりがあるわけではないので、スーツを着るか着ないかは監督によってそれぞれです。
しかし、実際スーツ姿の印象の方が強い人のほうが多いのではないでしょうか。
そのことに関しては諸説あるのでご紹介していきたいと思います。
サッカーは紳士のスポーツ
サッカーの発祥の地として、中国や中世のイングランドなど説が色々あります。
当記事では近代のサッカーの基礎となったサッカー協会が確率されたのがイギリスなので、イギリスが発祥の地として話を進めていきたいと思います。
近代サッカーの始まりは、1863年と言われています。
その頃チームを作って試合をしていた人たちが、パブリックスクールの卒業生だったそうです。
パブリックスクールは13歳から18歳までの子弟を教育するイギリスの私立学校の中でも上位一割を構成する格式や伝統あるエリート校である非営利の独立学校の名称。
パブリックスクール - Wikipedia
そして、当時のチームの写真では、監督がスーツとネクタイを着てシルクハットをかぶり、紳士的な格好をしていました。
つまり、サッカーは紳士的なスポーツだからこそ身だしなみをきちんとするという事を受け継いでいる説です。
選手との区別を明確にするため
試合中監督はピッチに入ってはいけないため、選手と監督を明確に区別するためにスーツ着用という説もあります。
他には、多くのクラブはスポンサーに支えられており、試合会場でオーナーやスポンサーの方への挨拶回りをする際にジャージ姿では失礼にあたるため、身だしなみをきちんとしておくという理由もあります。
94年に規約があった
94年のJリーグ申し合わせ事項で、監督は試合中にジャケットとネクタイ着用することと決められていたそうです。
その理由に海外のチームを迎えた時に見苦しくないように、ということのようです。
ただ現在では全て定められているわけではなくジャージでもいいのですが、ヨーロッパから広がり多くの人がスーツを着ることが多くなっていったようです。
まとめ
サッカーの発祥の地であるイギリスは紳士の国なので、監督のスーツ着用に納得した方も多いと思います。
実際にイギリスは、服装で人を見るほど身だしなみを重視している国です。
政治家や王家はパーティや会見や視察などで、どのような服装だったか、どのようなスーツやドレスだったかなどをニュース記事で取り上げるほどだそうです。
特にスーツは、上流階級や貴族が着る服装だったそうです。
実際に、試合などで監督はジャージ姿よりもスーツ姿の方が紳士的なので見栄え的にも良いし、選手との区別もつくので良いかと思います。