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一般的に「容姿が劣る女性」のことを表す言葉…不美人を「ブス」と言うのはなぜ?

2022年2月9日

非常に良い言葉ではありませんが、現代では不美人な人や醜女など「容姿が劣る人」のことを一般的に「ブス」といいます。
しかも現代では、男性というよりも女性に使われる用語となっています。
無表情だったりブスッっとした意味からきてるとも聞いたことはありますが…この言葉はどういった語源からきているのでしょうか?

元々は不美人に対する言葉ではなく、表情に乏しい人を指した言葉

ブスは漢字では「附子」と書き、トリカブトの中国名でもあります。
トリカブトの根には、致死量3~4ミリという猛毒のアコニチンが含まれています。
昔から毒矢に用いられ、この矢を打たれた者は数秒で倒れてしまったようです。

このアコニチンが人間の体内に入ると、神経を遮断し顔の表情がなくなることから「ぶすっとする」という表現が生まれ「ブス」という言葉に繋がったと言われます。
元々は不美人に対する言葉ではなく表情に乏しい人を指した言葉でしたが、いつからか不美人の表現になっていきました。

人は表情1つで魅力的になれる

一般的に目したり耳にする「不細工」という言葉も、ブスと同じような意味を持ちます。
文字通り、工芸品などの細工が良くないことを表します。この表現が人の容姿に使われてしまっていることは問題だと個人的に思ってしまいます。

先述したように「ブス」という言葉の由来がトリカブトの猛毒によっての、無表情やぶすっとした表情になることからきているのだとしたら、笑顔でいるように心がけることで大分印象は変わるのではないでしょうか?

人間は、表情1つで魅力的になれるものです。
いくら造形が美しい人でも無表情だと感じが悪く「ブス」に見えてしまう場合もあるでしょう。

人の魅力は、顔の造形だけではなく表情や雰囲気に表れるものではないでしょうか。

まとめ

「ブス」という言葉は女性なら、言われて1番傷つく言葉ではないでしょうか。
しかし、世の中には人を傷つける残酷な言葉が沢山あります。そして、その言葉を平気で使う人間がいるのも事実です。

ただ、人は色々な表情ができる生物です。笑顔を心がけるだけで回りからの印象はだいぶ違うでしょう。

それに、美人や不美人の定義など時代や国にもよって変わります。
1番いけないことは、自分で自分を「ブス」だと思いこんでしまい…自信がなくなり表情がなくなってしまうことではないでしょうか。

元々持っている生まれつきの長所だったり魅力だったり表情などは自分で解決できるものです。

表情の豊かさこそ、人間の最大の美しさではないでしょうか。

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