ブユと蚊の違いは?

2023年8月30日

毎年夏になると現れる蚊…

ブユにも噛まれると、痒いよね

蚊とブユは何が違うんだろ?

ブユと蚊

ブユ(砂蚤)と蚊はどちらも吸血する昆虫でありますが、いくつかの重要な違いがあります。

ブユ

  • 分類学的違い
    • ブユはダニ目(Acari)に分類され、その体はひとつの部分からなり、触角がないなどの特徴があります。
  • 吸血の仕方
    • ブユは皮膚に穴を開けて血を吸います。痛みがある場合もあります。
  • 伝播する疾患
    • ブユが媒介する主な疾患には、トリパノソーマ症(例:シャーガス病)やライム病などがあります。
  • 生息地
    • 主に湿った土壌、森林、湿地、海岸線などに生息しています。ブユはしばしば不衛生な環境や動物の巣近く、腐った植物物質がある場所などに生息します。
      湿度が高く、土壌が湿っている場所はブユにとって繁殖しやすい環境となるため、一部の種類は川や湖、池などの近くに生息することもあります。しかし、これらは必ずしも「きれいな」水辺であるとは限りません。

  • 分類学的違い
    • 蚊はハエ目(Diptera)に分類されます。ハエ目の昆虫は通常、二つの主要な体節(頭部、胴部、腹部)と一対の翅を持っています。
  • 吸血の仕方
    • 蚊は口器で皮膚を刺して吸血します。通常痛みは少ないが、痒みを引き起こすことが多いです。
  • 伝播する疾患
    • 蚊が媒介する疾患にはマラリア、デング熱、ウエストナイル熱、チクングニア、ジカウイルス感染症などがあります。
  • 生息地
    • 蚊はさまざまな環境に適応していますが、特に水辺に多く見られます。

痒みが続く理由

ブユ(砂蚤またはサンドフライとも呼ばれる)に噛まれると、特に痒みが強く、長引くことがあります。これにはいくつかの理由が考えられます。

  • 吸血成分
    • ブユが噛むとき、血液が固まらないようにする化学物質を皮膚に注入します。これが痒みや炎症の原因となることが多いです。
  • 皮膚へのダメージ
    • ブユの口器は比較的大きく、皮膚に穴を開ける力が強いため、皮膚組織へのダメージが大きくなる可能性があります。
  • 感染症の可能性
    • ブユの咬傷が感染すると、痒みや炎症が悪化することがあります。
  • 免疫反応
    • 咬まれた部位の周囲の皮膚が赤く腫れたり、痒くなるのは、体が異物(ブユの唾液成分など)に反応して炎症を起こしているためです。一部の人々は特に強い反応を示すことがあります。
  • 個人差
    • 人によっては、咬傷に対する反応が強く、痒みが長期間続くことがあります。
  • 再露出
    • 度ブユに噛まれると、再度噛まれたときには更に激しい症状を引き起こす可能性もあります。

このように、ブユの咬傷は非常に不快で、長期間痒みが続く場合があります。
特に痒みがひどい、または症状が長引く場合は、医療機関での診察が推奨されます。
症状を緩和するためのステロイドクリームや抗ヒスタミン薬が処方されることもあります。

対処法

ブユに噛まれた場合、以下のような対処法が推奨されます。

  • 噛まれた箇所を石鹸と水で優しく洗います。この際、傷口を擦らないように注意してください。
  • アイスパックや冷たい布を用いて噛まれた部位を冷やすことで、痒みや腫れを和らげることができます。
  • 痒みを和らげるために、抗ヒスタミン薬(例:セチリジン、ディフェンヒドラミンなど)が有用である場合があります。
  • 痒みを和らげるために、ステロイドクリームやカラミンローションが局所的に使用されることがあります。
  • 症状が重い、または長引く場合は医療機関での診察が必要です。特に感染が疑われる場合や症状が改善しない場合は、専門医の診察が推奨されます。

まとめ

ブユは湿地や森林に生息し、咬傷が非常に痛くて長く痒みが続くことが多いです。
一方蚊は水辺で繁殖し、短期間の痒みと腫れを引き起こすことが一般的です。ブユは一部の病気を伝播しますが、蚊はより多くの病気(マラリアやデング熱など)を伝播する可能性が高いです。
対処法としてはブユに噛まれた場合、噛まれた部位を石鹸と水で優しく洗い、冷却することで痒みや腫れを和らげます。
必要に応じて抗ヒスタミン薬やステロイドクリームを使用し、症状が重いまたは長引く場合は医療機関での診察を受けると良いかもしれませんね。

  • B!