歴史 雑学

漫画の「キングダム」の時代、日本は何をやっていたの?

2023年8月28日

漫画の「キングダム」は春秋戦国時代だね

紀元前の話らしいよ!

その頃、日本は何していたんだろ?卑弥呼はもういたのかな?

春秋戦国時代

中国の春秋戦国時代は、紀元前770年から紀元前221年までの期間を指し、大きく以下の特徴があります。

春秋時代(紀元前770年 - 紀元前476年)

  • 諸侯国同士の連衡や争戦が頻発。
  • 封建制が弱体化し、強大な諸侯国が増える。

戦国時代(紀元前475年 - 紀元前221年)

  • 諸侯国同士の権力争いがさらに激化。
  • 七雄と呼ばれる7つの強大な国々が登場。
  • 紀元前221年、秦が他の国々を征服し、中国を初めて統一。

この時代は多くの思想家や学派が現れ、儒教、道教、法家、墨家などの多様な哲学や思想が花開きました。
これを「諸子百家」と呼び、中国の伝統的な思想や文化の基盤となりました。

『キングダム』は中国の春秋戦国時代(紀元前475年 - 紀元前221年)を背景にした、原泰久(はら やすひさ)の漫画です。
主人公・信と彼の仲間たちが数々の戦場を経て成長し、信が「大将軍」として中国を統一する夢を追い求めるストーリーを描いています。
信と彼の友人・政(後の始皇帝である嬴政)は、それぞれの夢を実現するために困難を乗り越えていきます。

その頃日本は…

この時期の日本は、弥生時代(約300年前頃 - 300年頃)から古墳時代(3世紀 - 7世紀)にかけての時代です。
以下はその時期の日本の主な出来事・特徴です。

弥生時代

  • この時期には、朝鮮半島を経由して稲作が日本に伝わり、農耕社会が形成されました。
  • 金属器の使用が広まり、鉄器や青銅器が使われるようになった。
  • 地域ごとの首長を中心とした集落が形成され、社会の階層化や地域間の交流・競争が進行した。

古墳時代

  • 古墳、特に円墳や前方後円墳が建造されるようになった。これは権力者や首長の墓として造られました。
  • 4世紀から5世紀にかけて、畿内中心に強力な首長政権が現れ、これが後の日本の中央集権国家、すなわちヤマト政権(古代日本の王朝)の基盤となった。
  • この時期には朝鮮半島や中国との交流も活発化し、文化や技術、制度などが伝わってきました。

卑弥呼はいた?

嬴政(後の始皇帝)が秦の王として即位したのは紀元前246年、彼は13歳の時です。
その後彼は秦を統一し、紀元前221年に中国を統一し、始皇帝となりました。

卑弥呼は3世紀中頃の日本の女王(もしくは女性首長)であり『魏志』の「倭人伝」によれば、卑弥呼が中国の魏との間で外交交渉を行っていたのは3世紀の中頃です。
具体的には、紀元後238年に卑弥呼から魏に使者が送られたとの記録があります。

したがって、嬴政の時代(紀元前3世紀)と卑弥呼の活動のピーク(3世紀中頃)は、およそ500年ほどの時差があります。従って、嬴政が秦王になったとき、卑弥呼はまだ生まれていませんでした。

まとめ

キングダムの時代、つまり中国の戦国時代(紀元前475年 - 紀元前221年)に、日本は弥生時代(約300年前頃 - 300年頃)を迎えており、稲作が広まり、鉄器や青銅器の使用が始まり、地域首長を中心とした集落が形成されるなど、農耕文化が発展していました。

中国では、秦王の嬴政が中華統一させる希望を巡らせていましたが…その頃日本ではまだ農耕文化が発展した時期でした。
中国がどれほど進んでいたのかがわかりますね。

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