赤ちゃんの産声…生まれてきたときどうして泣くの?

2023年8月7日

生まれてきたとき、おぎゃーおぎゃーと泣く赤ちゃん

分娩直後の赤ちゃんはどうして泣いてるんだろう?

何かを訴えているのかな?

赤ちゃんの産声

「赤ちゃんの産声」とは、赤ちゃんが生まれて初めて出す声のことを指します。
これは通常泣く声であり、医療従事者からも赤ちゃんの健康状態を確認する重要なサインとして捉えられています。

赤ちゃんが生まれたときに泣く理由はいくつかありますが、主なものは以下の通りです。

呼吸の開始

赤ちゃんは胎内では胎盤から母親の酸素を供給されていますが、生まれるときに初めて自分で空気を吸う必要があります。
泣くことにより肺に空気を引き込むことで肺の膨らみを助け、自己の呼吸を始めます。

環境変化の対処

赤ちゃんは比較的暗くて暖かい、安定した母親の胎内から、明るくて音が多く、温度も変わる外部の世界へと移ることになります。
この大きな変化に対する反応として泣くこともあります。

健康状態の確認

泣くことは赤ちゃんの生命力を示すサインでもあります。医師は赤ちゃんの泣き声を聞くことで、肺が正しく機能しているか、喉や声帯に問題がないかなどを初期に確認します。

生まれて泣くまでの時間はどれぐらい?

赤ちゃんが生まれてから初めて泣くまでの時間は個々の赤ちゃんによって異なります。
一般的にはほとんどの赤ちゃんは生まれてすぐに、または数分以内に泣き始めます。
泣くことにより、赤ちゃんは自分の肺を開いて初めての呼吸をし、体内の酸素供給を開始します。

しかし、すべての赤ちゃんがすぐに泣くわけではありません。中には少し時間がかかる赤ちゃんもいます。
その場合、医療従事者は赤ちゃんの呼吸と心拍を監視し、必要に応じて適切な措置を行います。
医療従事者はまた、アプガースコアという評価法を使って、赤ちゃんの全般的な健康状態を評価します。

産声が聞けなかった場合の対処法は?

赤ちゃんがすぐに泣かない場合でも、それ自体は必ずしも問題を意味するわけではありません。
しかし生まれた直後に赤ちゃんが泣かない場合、医療従事者は以下のようなステップを踏んで赤ちゃんの健康状態を確認し、必要なら対策を講じます。

初期評価

医療従事者は赤ちゃんの呼吸、心拍、肌の色、筋肉の反応、体の動きなどをチェックします。
これは通常、アプガースコアという評価法で行われ、生まれてから1分後と5分後の2回評価されます。

刺激

赤ちゃんが泣かない場合、医療従事者はソフトな刺激(例えば、足の裏を軽くたたく)を与えて泣き声を誘います。
これは肺を開くのを助け、自然な呼吸リズムを始めるための刺激となります。

補助的措置

赤ちゃんが自力で呼吸を始めない場合、医療従事者は補助的措置を講じることがあります。
これには酸素マスクを用いる、吸引器で口や鼻を清掃する、あるいは最も重篤な場合は人工呼吸を行う、などが含まれます。

詳細な評価と治療

赤ちゃんが産声をあげない理由が特定の健康問題によるものである場合、その問題に対する具体的な治療が行われます。
これには、薬物療法や特殊な医療機器の使用などが含まれることがあります。

まとめ

生まれたばかりの赤ちゃんが産声をあげて、大きな声で泣く理由がわかりましたね。
母親の胎内では胎盤から酸素を供給されていますが、胎内から外の世界に出てきた瞬間、自分で空気を吸う必要があります。泣くことによって、肺に空気を引き込み自己の呼吸を始めているのです。

私達人間は、生まれてから一番始めにすることが呼吸だと思うと、どこか感慨深いものがありますね。

また、生まれてからどのくらいの時間で泣くのかは赤ちゃんによっても違います。
赤ちゃんが泣かない場合や泣くのに時間がかかる場合でも、必ずしも健康問題があるとは限りません。それぞれの赤ちゃんが異なるペースで自己の調整を行うことがあるため、重要なのは赤ちゃんの全般的な健康状態と反応ですので理解しておくと良いかもしれませんね。

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