ウスターソースってどんな料理に合うの?
そもそもウスターソースの歴史は?
日本に最初に入ってきたソースはウスターソースなんだって!
ウスターソースの歴史
ウスターソースはイギリスのウスターシャーという地域で発祥した調味料で、その名前もここから来ています。
ウスターソースの歴史は1840年代まで遡ります。
ウスターソースの創設者は、ジョン・ウィーラー・リーとウィリアム・ヘンリー・ペリンズで、2人はイギリスのウスターシャーにある化学者の薬局を経営していました。
彼らはある日地元の貴族から、インドで楽しんでいた特別なソースのレシピを作るように頼まれました。
この貴族はインドでの役職から戻った後、その地元の風味が忘れられず、自宅でもその味を再現したいと思っていました。
リーとペリンズは指示に従ってそのソースを作りましたが、初めて作ったときには結果があまりにも強烈で、一口飲んだだけで2人ともそれがまずいと感じました。
しかし彼らはそのソースを捨てずに地下室に置いておきました。
時間が経つとその風味が変わり、現在私たちが知っているウスターソースの独特の風味が生まれました。
リーとペリンズはその後、このソースを商業的に生産し始め"Lea & Perrins"という名前で売り出しました。
ウスターソースはすぐに人気を博し、イギリスだけでなく世界中に広まりました。
日本でのウスターソース
ソースが初めて日本に伝わったのは、幕末時の開港直後ということが定説とされています。
そして、日本に入ってきた最初のソースはウスターソースと言われています。
本来、ウスターソースはスープなどに数滴落として風味をつけるものでした。
しかし日本には醤油という調味料があったために、当時の日本人は洋食の代表でもあるコロッケやカツレツにウスターソースを醤油のようにドボドボと沢山かけてしまったようです。
このことにより、料理自体もまずくなってしまうしウスターソースの評判も落としてしまうことになりました。
事実、明治時代ではウスターソースの評判は良くなかったそうです。
そのために、日本では次々にソースを製造する会社が現れ、日本人の口に合うソースが沢山作られるようになったということです。
ウスターソースの使用方法は?
ウスターソースは非常に多目的な調味料で、様々な料理に使用できます。
以下にその使用例をいくつか挙げてみます。
ステーキとハンバーグ
ウスターソースはステーキやハンバーグの味付けによく使われます。
焼き上がった肉に直接かけたり、マリネ液の一部として使用したりします。
ソースとして
ウスターソースはBBQソースやカクテルソース・グレイビーソースなど、様々なソースの味付けに使用できます。
特に、少量を加えるだけで料理に深みと複雑さを加える効果があります。
炒めもの
炒め物の味付けにウスターソースを少し加えると、風味が増します。
特に、野菜炒めや魚介類の炒め物に良く合います。
スープやシチュー
ウスターソースはスープやシチューの風味を引き立てるために使用できます。
特に、ビーフシチューやビーフブルギニョンなど、牛肉を主成分とする料理に良く合います。
カクテル
ウスターソースは一部のカクテル、特にブラッディ・マリーに使用されます。
ウスターソースはその特有の風味とスパイス感でカクテルに一風変わった味わいを加えます。
まとめ
ウスターソースはイギリス発祥のソースで、日本に入ってきた一番最初のソースです。
ただ、当時の日本人はウスターソースを醤油のように沢山かけたので料理がまずくなり、ウスターソースの評判も下げてしまいました。
よって、各会社が日本人の口にあったソースを作るようになったとのことです。
またウスターソースの独特の風味は、魚醤(アンチョビから作られるソース)、酢、砂糖、塩、タマリンドエキス、オニオン、ニンニクなど、様々な成分が長期間熟成されることにより生まれます。
ウスターソースは多くの料理に使用されるようになり、特に肉料理やスープ、カクテルなどによく合います。