縄文時代の平均寿命は?

2023年5月2日

縄文時代の平均寿命て何歳だったんだろ?

薬とか治療とかもなかっただろうし、早死になる人多かったかもね

成人した人はどのくらいいたんだろう?

縄文時代とは

縄文時代は日本の先史時代の一部で、約1万年前から約2300年前までを指します。
具体的には紀元前10000年頃(後期旧石器時代の終わり)から紀元前300年頃(弥生時代の始まり)までの期間です。
これは、北海道から九州までの日本列島全体に広がっていた独自の文化を指します。

縄文時代の人々は狩猟、漁労、採集を中心に生活していました。
彼らは定住生活を送り、様々な種類の土器を作り、石器や骨角器を用いていました。
特に、彼らが作った土器には縄で模様をつけたものが多く、それが「縄文(縄の文様)」という名前の由来になっています。

縄文人はまた精巧な土偶や石製品、装飾品も作りました。
これらの芸術作品は、彼らの宗教観や世界観を表していると考えられています。

社会構造について、縄文時代初期から中期にかけては、小規模な集団での半定住的な生活が主だったと推測されています。
しかし後期になると大規模な集落が形成され、社会の階層化が進んだと考えられています。

なお縄文時代の人々の生活や文化については、出土した遺物や遺跡から推測するしかなく、直接的な記録は存在しません。
したがって、これらの解釈は研究者の間で意見が分かれることもあります。

縄文時代の人々の平均寿命

縄文時代の遺跡(主に貝塚)から発見された遺物には、土器の他に人骨も含まれていました。

縄文時代の早期から晩期までの遺跡から見つかった人骨の中で、死亡推定年齢が15歳以上とされた男女合計235例の平均寿命を調べたところ、男女ともに16年という結果が得られた。

したがって、単純に考えれば15歳プラス16歳で平均寿命は31歳と推定されますが、この数値には15歳までに亡くなった子どもが含まれておりません。
また史料が確かである17世紀半ばのロンドン市民の平均寿命(18.2歳)などから考えて、縄文人の平均寿命は15歳と推定されています。

別の統計データの推定平均寿命では、12歳であったとも言われていますが、トータルしていえるのは縄文人の平均寿命が20歳を超えることはなかったということです。

縄文時代の死因で一番多かったのは?

一部の研究によると感染症や栄養不足、歯の問題からくる健康問題、そして外傷や事故による死亡があったことが示唆されています。
特に縄文時代の人々は狩猟や漁労に依存していたため、これらの活動中の事故が死因の一つだった可能性もあります。

まとめ

縄文時代は紀元前10000年頃(後期旧石器時代の終わり)から紀元前300年頃(弥生時代の始まり)までの期間です。

この時代に生きた人々の平均寿命は15歳ということがわかりました。また、20歳を超えて生きている人は少数だったのでしょう。
また当時の死因としては感染症や栄養不足、歯の問題からくる健康問題、そして外傷や事故による死亡があったことが示唆されています。

また考古学的な証拠は常に新たに発見され解釈も更新されるため、縄文時代の人々の生活や寿命についての理解はこれからも進化し続けるでしょう。

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