マナー 冠婚葬祭

結婚式で親や親族の役割とマナー・気をつけるべきこととは?

2023年3月8日

新郎新婦の親族として結婚式に出席

親族として出席するときのマナーとは?

両親は役割が多い?

親族として出席する心構え

新郎新婦の親族として結婚式に出席する場合、ゲストでもありますが「主催者側」でもあります。つまりゲストをおもてなしする側です。
また友人や知人の結婚式に出席する場合とは違い、相手の家族やゲストに心配りをする必要がありますので覚えておきましょう。

新郎新婦の両親は特にたくさんの役割があります。
挙式が始まる前から主賓・親族・スタッフへの挨拶などもありますので、親の役割をご紹介します。

立場別の服装

ゲストをおもてなしする立場だということを忘れずに、きちんとした服装を心がけましょう。
また両家の両親は、和装か洋装かで揃えるようにしましょう。
立場別にふさわしい服装などもご紹介します。

正礼装などは以下を参考にしてください。
「結婚式・披露宴での服装マナーとは?(男性編)」
「結婚式・披露宴での服装マナーとは?(女性編)」

持ち物は、以下の通りです。

  • 招待状(集合時間や場所)
  • 会場の受付係・式場スタッフへの心付けのぽち袋
  • スピーチする場合の原稿
  • 着替えの袋・バッグ
  • ハンカチ

父親の服装

「父親として出席」を参照

母親の服装

「母親として出席」を参照

兄弟姉妹の服装

「兄・弟として出席」を参照

「姉・妹として出席」を参照

叔父(伯父)・叔母(伯母)の服装

「叔父(伯父)として出席」を参照

「叔母(伯母)として出席」を参照

子どもの服装

高校生以下ならば、制服が正装になります。

小さい男の子なら白いシャツに蝶ネクタイ、女の子なら可愛らしいワンピースなどが良いでしょう。

両親の役割

新郎新婦の親の役割は、以下の通りです。

  1. 挙式前
    • 相手方の親への挨拶
    • 式当日にお世話になるスタッフ(ヘアメイク・介添人・宴会責任者・カメラマン)への挨拶まわり
    • 受付係への挨拶
    • 親族控え室に顔を出して挨拶
    • 親族紹介(それぞれの親族を相手側に紹介する)

      親族紹介については「結婚式の親族紹介について知っておくべきこととは?」を参考にしてください。
  2. 挙式
    • 花嫁のベールを整える(花嫁の母)
    • 花嫁とバージンロードを歩く(花嫁の父)
  3. 披露宴
    • ゲストのテーブルに足を運んで挨拶まわり
    • 両家代表謝辞(新郎父が行うのが一般的)
  4. 披露宴終了
    • 披露宴が終わったらゲストをお見送り

以下から、披露宴中の「ゲストのテーブルに足を運んで挨拶まわり」「両家代表謝辞」についてご紹介します。

挨拶まわり

新郎新婦の両親は、結婚式当日はいろいろな人に挨拶をします。
挨拶まわりのタイミングや気をつけるべきことをご紹介していきます。

挙式前

結婚式場についたら、まずは相手の両親が到着しているか確認しましょう。既に到着しているようなら、挨拶をします。
また、当日お世話になるスタッフ(ヘアメイク・介添人・宴会責任者・カメラマン)にも挨拶をしておきましょう。

心付けに関しては、受け取らないようにとの指導が式場側で徹底されていることもあるので、断っているのに無理に渡すようなことはないようにしましょう。

新郎新婦の友人や同僚で受付をしてくれる人にも挨拶をしておきます。
そのときに、主賓や乾杯の挨拶をお願いしている人が到着したら知らせてもらうようにしましょう。
その方たちにも、挨拶をしておきます。

披露宴中

披露宴中、親の役割としてゲストのテーブルに足を運んで挨拶まわりをします。
タイミングとしては歓談中が良いでしょう。

また上座のテーブルから順にまわり、一人ひとりに挨拶をします。
料理のサービスの邪魔にならぬよう周囲に注意を払うようにしましょう。

お酒を持って、お酌をしてまわる場合もあります。
飲めない人や、グラスがいっぱいの人に無理にお酌をする必要はありません。

挨拶の順番は、以下の通りです。

  1. 自分側のゲスト(親族を除く)
  2. 相手側のゲスト(親族を除く)
  3. 相手側の親族
  4. 自分側の親族

スピーチや余興が始まったら、挨拶まわりを中断して速やかに席に戻ります。

両家代表謝辞

披露宴の最後には、花束・記念品贈呈に続き両家代表謝辞があります。
両家代表謝辞はその名の通り、両家を代表して1名がゲストへの感謝を述べて、結婚式を締めくくります。
この役割を担うのは新郎の父が一般的です。

新郎の父が不在の場合は、新婦の父や新郎の母が行うこともあります。

謝辞の構成と文例

基本、文章の基本構成としては以下の通りです。

  • 出だし
  • 感謝
  • 依頼
  • 締め

出だし

最初に、ゲストへの感謝の気持ちを込めた挨拶をします。

文例
ただいまご紹介にあずかりました、新郎の父の○○でございます。両家を代表して、ひとことご挨拶させていただきます。

感謝

2人を祝福するために集まってくれた一人ひとりに対して、感謝の気持を伝えます。

文例
本日はお忙しい中、わざわざ足をお運びいただき誠にありがとうございます。
十分なもてなしもできませんでしたが、皆さまの温かな祝福に包まれて和やかな結婚式になりましたこと、両家一同大変感謝しております。

依頼

まだまだ未熟な2人をこれからも支え、導いて欲しいと願いを込めた言葉を伝えます。

文例
皆さまのご祝辞を聞きながら、2人が素晴らしい方々に支えられながら日々を過ごしていることを知り、大変安堵いたしたところです。
未熟な2人ではございますが、今後とも皆さまの変わらぬお力添えをいただけますと、親としては嬉しいかぎりです。

締め

ゲストの健康と多幸を祈る言葉を添え、再度感謝の気持ちを伝えて締めます。

文例
最後になりましたが皆さまのご健康とご多幸をお祈りいたしまして、ご挨拶とさせていただきます。
どうもありがとうございました。

ご祝儀

親族として出席する場合のご祝儀は、いくらぐらいが相場なのでしょうか?
立場別にご紹介します。

両親

両親の場合、ご祝儀ではなく結婚式や新生活の資金援助をするケースが多いです。
ただし両親からの資金援助なしに結婚式をした場合には、両親からご祝儀としてお祝い金を贈られるケースもあります。

ご祝儀の場合、他のゲストと同じように受付で渡すという形ではなく、結婚式当日ではなく事前に渡しておくのが一般的です。

兄弟姉妹・その他親族

兄弟姉妹のご祝儀相場は世代で変わってきます。

自分の年代金額
20代5万円
30代5万円
40代以上10万円

叔父(伯父)叔母(伯母)の場合、5万円程度が相場です。
夫婦で招待された場合は10万円が相場です。
いとこの場合は関係性にもよりますが、3万円〜5万円が妥当でしょう。

夫婦で招待された場合

夫婦で兄弟姉妹の結婚式に招待された場合は7万円から10万円が一般的です。

友人の結婚式に夫婦で招待された場合は5万円が一般的ですが、兄弟姉妹といった身内の場合は少し多めに包むことが一般的です。

夫婦(+子ども)で招待された場合

子どもを連れて親族の結婚式に参加する場合、ご祝儀には子どもの分も忘れずに加算するようにします。
相場に関しては、子ども用として当日用意される席や料理の価値を参考にすると良いでしょう。

  • 0〜2歳
    • 食事や席が不要なので、ご祝儀は必要ありません。ただしベビーベットや別の部屋が用意されている場合もあります。
      また、式の最中に泣いて迷惑をかけてしまう場合もあるので、ご祝儀とは別に5000円ぐらいのギフトを用意しておくと親切ではないでしょうか。
  • 3〜7歳
    • お子様ランチなどワンプレートで用意してくれている場合があるので、5000円から10000円ぐらいの金額を加算すると良いでしょう。
  • 11歳以上
    • 大人と同じ料理ですので、15000円から20000円を加算すると良いでしょう。

ご祝儀が10万円未満になる場合、4万円や6万円9万円など不吉な数字になるので避けましょう。
また10万円以上を包む場合、5の倍数に金額を包むのがマナーですので覚えておくと良いかもしれませんね。

まとめ

親族として結婚式に出席する場合は、主催者側ということを意識してゲストをおもてなしする心構えが大事です。
また結婚式当日、両親にはたくさんの役割があります。

披露宴ではゲスト席への挨拶まわりなど重要な役割もあります。
その他の親族は、そんな忙しい新郎新婦のサポートにまわることができたら良いですね。

服装は、友人の結婚式よりもフォーマルさが意識できれば良いですね。
髪型・ストッキング・靴・バッグはどうすれば良い?とあたふたしてしまうかもしれませんが、しっかりと前もって調べて恥ずかしい思いをしないようにしたいものですね。

新郎新婦の親族としてゲストをおもてなしできるよう、マナーを知っておきましょう。

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