必ず押さえておきたい!披露宴のテーブルマナーとは?

2023年2月9日

披露宴の楽しみの1つでもある料理。料理を楽しむのもひとつのマナーです。
結婚式の食事ではフレンチコースの料理などフォーマルなものが多く、テーブルマナーや食事のマナーを気をつけなくてはなりません。
スマートに食事を楽しむために、披露宴で気をつけるべきマナーややってはいけない行動などどんなものがあるのでしょうか?

基本的なテーブルマナー

フレンチのフルコース料理がでた場合、気をつけるべきことはどんなことでしょうか?
着席の仕方やバッグを置く位置、ナプキンの使い方など基本的なマナーを知っておきたいですね。

着席するとき

座席に座るとき、左側から座るのが基本です。

基本的に下座である椅子の左側から出入りするのがマナーですが、お店のつくりやスペースによりケースバイケースですので神経質にならないようにしましょう。

バッグはテーブルの上でなく、背中と椅子の背もたれの間に置きます。大きなバッグはクロークに預けるようにしましょう。

万が一クロークに預けられないなど事情がある場合、隣の席の人やサービス時に邪魔にならぬよう、左側の足元に置くようにしましょう。
椅子の左側からの出入りが基本なので、バッグを足元右側に置くとお隣の方が出入りする際に邪魔になってしまいますので気をつけましょう。

バッグは、絶対にテーブルの上に置いてはいけません。テーブルクロスは「お皿」と考えます。
洗面台の上に置くバッグをお食事をするテーブルの上に置く、ということになるのでマナー違反になります。
ほんの一瞬でも置かないようにしましょう。

ナプキンのタイミング

ナプキンを広げるのは食事のタイミングになりますので、主賓よりも先に広げないようにして乾杯の後に広げるようにしましょう。

通常のお食事の場合、ナプキンを取るタイミングは飲み物が運ばれてきたときか、ワインが注がれるときですので覚えておくと良いかもしれませんね。

  • ナプキンは二つ折りにして、折り目を自分の方に向けて膝上に置く
  • ナプキンを使用するときは、折った内側を使うと汚れが外に見えず、汚れが服にもつきません。
  • 中座する場合、ナプキンは椅子の上か背もたれにかけておきます。
  • 食事後は、ナプキンを少し崩してテーブルの上に置いておきましょう。

テーブルの上に、持参のハンカチを置くのはマナー違反になります。ナプキンが用意されているのなら、そちらを使うのがマナーです。
自分のハンカチを使うということは「こんなナプキンは使えない」という意味で大変失礼になりますので、気をつけましょう。

食事中のナプキンの使い方に関しては「テーブルマナーの基礎…食事中のナプキンの正しい使い方やマナーは?」を参考にしてください。

カトラリーの使い方

カトラリーとは、食事に使うナイフやフォークの総称のことをいいます。
出てくるコース料理のメニューに合わせてセットされており、外側から順番に使っていきます。

食事をしている途中でカトラリーを置くときは、刃を内側に向けてハの字で皿の上に置きます。

食事が終わったら、ナイフとフォークを平行に揃えてお皿の3時から4時の方向で斜めに置きます。このとき、ナイフが奥でフォークは手前に置きます。ナイフの刃は手前を向くようにしましょう。

カトラリーやナプキンを落としてしまった場合、自分では拾わずにサービス係を呼びましょう。
また落としてしまったときには、周りの人に頭を下げたり一言お詫びをすると良いでしょう。

グラスの使い方

テーブルの上にはカラトリーと同様に、たくさんのグラスが並んでいるかと思われます。
以下のように、グラスには数種類あります。

実際、披露宴のテーブルの上に置かれているグラスはゴブレット、ワイングラス(赤ワイン・白ワイン)、フルート・シャンパングラスが多いかと思われます。

たくさんあるのでどれを使うのか迷ってしまいますが、サービス係が用途に合ったものに注いでくれるので安心です。

ドリンクが注がれているときに、グラスを持つのはマナー違反になるので気をつけましょう。
いらないときは、グラスの上に軽く手をかざすと注がれませんので覚えておくと良いかもしれませんね。

乾杯するとき

  • 乾杯の際は、グラスを持って立ち上がります。
  • 乾杯の音頭があったら、グラスを目の高さに上げて周りの人に目礼をして一口だけ飲みます。
  • グラスをテーブルに置いて拍手します。

乾杯の際、グラスとグラスはぶつけないようにしましょう。
また、乾杯のとき以外でも注がれた飲み物を一気飲みするのはNGですので避けましょう。

お酒が飲めない人も、乾杯のときはソフトドリンクではなく用意されたお酒を持つことがマナーです。
形だけでも、グラスに口をつけると良いでしょう。

食事をするときのマナー

披露宴での基本的なマナーを学んだ後は、食事をするときのマナーについて学びましょう。
食べ方が汚いと、周りの人も不愉快になります。
パンやスープ、メインなど料理ごとのマナーを守りましょう。

食べるペース

料理は同じテーブルの人全員に運ばれてきて、一番上座の人が食べ始めたら手を付けるのがマナーです。

周りの人より、食べるペースが早くても遅くてもマナー上好ましくありません。
周りの人達とペースを合わせて食べるようにすると良いかもしれませんね。

パンの食べ方

パンは、メイン料理である魚料理や肉料理と一緒に食べるのが基本マナーです。
パンが運ばれてくるのは前菜やスープと同じタイミングなので、メイン料理がくるまで食べすぎてしまわないように気をつけましょう。

パンをスープに浸して食べるのはNGなので気をつけましょう。

パンはバターにつけて、一口ずつちぎって召し上がるようにしましょう。

スープの飲み方

スープは手前から奥へ、スプーンですくって飲みます。
その際、熱いからとフーフー息を吹きかけて冷ましたり、ガチャガチャとスプーンをお皿に当てて音を立てないようにしましょう。
口に入れるときは、スプーンを軽く傾けて音を立てないようにして飲みます。

量が少なくなると傾けて飲みたくなりますが、NGですので避けるようにしましょう。
本来洋食では、取っ手のないお皿に触れるのはタブーであり、食器は持たずに食べるのがマナーとされています。
スプーンですくえなくなった時点で、完食となります。

メイン料理の食べ方

魚料理や肉料理などのメイン料理は、左端から一口ずつ切り分けて、付け合せとバランス良く食べます。
食べやすいからと、最初に全部一口に切ってしまうのはNGなので気をつけましょう。

魚料理の場合、魚専用のフィッシュスプーンが用意されていることもあります。
フィッシュスプーンは、ソースが多い魚料理でナイフ兼ソースを愉しむスプーンとして使用します。

和食のマナー

ここまで洋食においてのテーブルマナーについてご紹介しました。
和式の結婚式の場合、和式会食が出る場合もありますので、和食のテーブルマナーもご紹介します。

箸のマナー

箸の真ん中に箸留めという巻紙がしてある場合、破らずに箸を引き抜くようにしましょう。

食べてる途中で箸を器に置くのは「渡し箸」と言われマナー違反になりますので、箸置きに置きましょう。
また、箸を持ったまま両手で器を持つのもNGです。器を持つときは、一度箸を箸置きに置いてから両手で器を持ち、左手に器を持ったら右手で箸を持ちます。

器のマナー

蓋があるお椀の場合、蓋をとったら蓋の内側を上にして置きます。
器が持ちにくかったり、直接食べにくい場合は蓋を小皿代わりに使いましょう。
食事が終わったら、運ばれてきたときと同様蓋をしておけば、終わりの合図になります。

和食のマナー

  • お刺身の食べ方
    醤油がたれないように、醤油皿を持って食べます。手を皿代わりにしたり、わさびを醤油に溶くのもNGです。
  • 焼き魚の食べ方
    左側から一口ずつ食べます。反対側を食べる場合、中骨を外して下の身を食べます。
    箸で魚を裏返すのはNGですので気をつけましょう。
    食べ終わった後の骨や皮は、端に寄せておくと良いでしょう。

披露宴だけではなく、普段外食したときのマナーも知っておくと良いかもしれません。
「最後まで気持ち良い時間を過ごそう…外食中のマナーとして気をつけるべきことは?」を参考にしてみてください。

まとめ

披露宴でのマナーをご紹介しました。細かいルールがたくさんあるので覚えるのも大変ですが、最低限必要なマナーを覚えておくと良いかもしれませんね。

大人としてきちんとしたマナーを守りつつ、主役の新郎新婦を心から祝福してお食事を楽しめると良いですね。

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