生きていく上で、人間関係の悩みはつきないものです。実際に会社を辞める理由トップ3には必ず「人間関係の悩み」が入っているようです。
幸せになるためには、人間関係を良好にしていくことが大事ですが、どうすれば人間関係を良好に保っていくことができるのでしょうか?
人望がある人はどのような行動をしているのでしょうか?
人間関係は相手の自尊心を満たしたか、傷つけたかで決まる
自尊心とは「自分は価値があり、優れた存在・価値ある存在・意義ある存在であると位置づける気持ちのこと」です。
つまり、自己肯定感やプライドとほぼ同じ意味を指します。
人は、自尊心が満たされることによって自分の価値を認識し、逆に自尊心が傷つけられると自分の価値を低く感じてしまい苦しむことになります。
つまり世の中の人は全員「自分のことを大切に扱ってほしい」と思っています。
だから、相手を大切に扱うことで相手は満たされるし、満たされた相手はお返しをしたくなるので、良好な人間関係が築きやすくなるわけです。
ビジネスの場面で使われる丁寧な言葉づかいやマナー、身だしなみや礼儀は全て「あなたを大切にしています」を示す所作です
以下からは、相手の自尊心を満たすための具体的な方法を説明していきます。
「相手を大切にしている」ことを表す行動
待ち合わせの時間に遅れないこと
毎回約束の時間に遅れてしまうという人はいませんか?そういう人は気をつけたほうが良いでしょう。
時間に遅れるということは「相手を軽く見ている」という行為を示すことになります。
実際のところ、会社の面接や仕事の取引などで時間に遅れるということはしないのに、プライベートでの約束の相手によっては毎回遅刻をしてしまうということは、相手なら許してくれるだろうと軽く見ているところがあるからではないでしょうか?
たった5分でも遅れたら駄目なの?と思う人もいるかもしれません。
待たされている側からすると、5分遅れたことが不快なのではなく「5分くらいなら遅刻しても大丈夫だろう」と尊重されていない態度に腹が立つわけです。
身だしなみを整えること
身だしなみはきちんと整えましょう。メラビアンの法則で、実際に人をどう感じるかは視覚が一番大きいこと表しています。
どうして、人は身だしなみが整っている人に対して好印象を持つのでしょうか?
それは、自分に会いに来てくれた人の見た目が綺麗なスーツや服を着て、髪の毛が整った状態で来てくれると「自分のために気を遣って綺麗にしてきてくれたんだ、大切にしてくれているんだ」と相手は感じるからだそうです。
逆に、ボサボサの髪で全く綺麗に着飾っていないヨレヨレの服装で来られたら、自分は大切にされていないのかな…と思う人の方が多いのではないでしょうか。
自分が楽だから…ではなく、相手に不快感を与えないためにも、きちんとした身なりで相手に会うようにしましょう。
笑顔を忘れないように
人に会ったときには、笑顔を忘れないようにしましょう。
笑顔を向けられることによって「あなたに会えて嬉しい」というメッセージを受け取ったような感じがするでしょうし、特別扱いをされている感覚になります。
実際に、今まで好きになった人の顔を思い出してください。笑顔が多い人ではなかったでしょうか?
どれだけ美人だったりイケメンだったりしても、無表情で接してくるような人には好印象は抱かない人の方が多いのが現実ではないでしょうか。
相手に愚痴や悩みを話さない
相手が「もう一度会いたい」と思ってくれるには楽しい会話をするべきです。
そのためには、自分ばかり話すのではなく相手に話させることが大切です。
そして、会話で一番重要なのは「愚痴や悩みを話さない」ことです。
普段から愚痴っぽくて、世の中や人生に悲観的な人はどこにいっても嫌われるそうです。
どうしても誰かに話しを聞いてもらいたいのならば、心理カウンセラーか親友に話すのが一番でしょう。
良い人間関係を築くには、不本意に悩みや愚痴を話さないようにしましょう。
褒めること
1日に、最低5回は周囲の人を褒める習慣をつけると良いでしょう。
相手の顔を見て、笑顔で「ありがとう」と言うだけでも、言われた相手は気持ちが良いはずです。
褒めるのは、笑顔と同じで無料で相手を喜ばせることができる行為なので習慣化できると良いかもしれませんね。
この内容についてもっと詳しく知りたい方は以下の本を参考にしてください。
まとめ
人望が集まりやすい人、人間関係を円滑にできる人が心がけていることがわかりましたね。
人は、誰でも「大切にされたい」と思っています。
自尊心を満たしてくれた人にはお返しをしたいと思いますし、自分が大切にされていると思えば満たされるものです。
そして、第一印象はなかなか変えられないものです。
一番最初の印象がネガティブだと、その人のことはずっとネガティブで暗い人だと思ってしまうことでしょう。
だからこそ、初対面ほど笑顔で対応したり、身だしなみに気をつけたり、遅刻しないよう対応する心がけが大事になってきます。
そして、受け身の姿勢ではなく自分から働きかけることが大切です。
人間関係でよく悩むという人は、自分の行いを振り返ってみると良いかもしれませんね。