現代はテレビやパソコン、スマホなど長時間目を使う機器を使用する機会が増えたため、昔に比べて明らかに目に負担がかかっています。
目に関するトラブルは、加齢と共に増えると言われています。
飛蚊症という症状の殆どは、加齢で伴われる生理的なものではありますが、実は病気のサインである場合もあります。
その病気とはなんでしょうか?
安易に考えてはいけない目の違和感
冒頭でも書きましたが、目に関するトラブルは加齢と共に増えていきます。
しかし、左右2つの目で見ているので目の悪化には気が付きにくいそうです。
そのため、特に日常生活に支障がなかったり大きな症状がない場合は、あえて眼科へは行かなかったりします。
それに、ネットで調べて加齢に伴い目のトラブルが増えているだけとわかると、加齢が原因だと思いこんでしまうので安易に考えてしまいやすいです。
実は大きな病気が隠れていた、ただの加齢ではなくある病気のサインだったということもあるのです。
飛蚊症の症状
飛蚊症という症状になった人や、病名を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
どんな症状かというと、具体的には青空を見上げたときや明るいところ、白いものを見たときに、目の前に黒い虫のような浮遊物が見える症状のことを言います。
加齢でも症状がでやすいですが、年齢は様々で20代でも症状を自覚する人はいます。
飛蚊症の原因
原因としては、生理的なものと目の病気が隠されている場合の2つに分かれます。
生理的な原因
目の中は空洞ではなく、透明なゲル状の硝子体という物質で満たされています。
硝子体の成分は変化して、シワのようなものができます。
この部分が濁り、その影が網膜に映り、視野の中で黒い点として見えるようになります。
また加齢の場合は、加齢と共に硝子体が萎縮してしまうことによって、硝子体の後ろが網膜から剥がれてしまいます。
その剥がれた部分が黒い点のように見えることがあります。
病気が原因の場合
飛蚊症が引き起こす病気として、網膜裂孔(網膜剥離の初期)や網膜剥離が考えられます。
その他にも、ぶどう膜という部分に細菌やウイルスが侵入した場合やぶどう膜炎、硝子体出血などが原因で起こることもあります。
網膜裂孔、網膜剥離の手術
網膜剥離の初期である網膜裂孔の場合、網膜の裂け目を食い止める手術をすることで進行を防げます。
手術は5分ほどで終わり、痛みもそれほどありません。
しかし、網膜の裂け目を放置しておくと、裂け目がどんどん剥がれてやがて失明になります。
網膜剥離が進行した場合の手術は2時間かかる上に、術後はうつ伏せの状態で2週間安静にしていなくてはいけません。
網膜裂孔の場合、手術をしても飛蚊症は残るそうですが早期に受信をすることで軽い処置で済みます。
まとめ
飛蚊症は、殆どが加齢で伴う生理的な症状で治療をすることがないのですが、中には大きな病気のサインである場合もあることがわかりました。
ただの飛蚊症だと病院に行かないで放置しておくと、実は網膜剥離の初期である網膜裂孔である可能性があります。
飛蚊症の症状が急に出てきた、急に増えたという場合は眼科へ行きましょう。