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清潔な身体を拭いたのに…使ったバスタオルから嫌な臭いがするのはなぜ?

2022年4月7日

お風呂に入った後清潔な状態になって身体を拭いたにも関わらず、バスタオルを放っておくと嫌な臭いがすることがあります。
この不快な臭いは、繊維に付着した菌が増殖することにより発生します。
菌を増殖させないことは可能なのでしょうか?また臭いを取る方法はあるのでしょうか?

バスタオルが臭くなる原因

冒頭でも話しましたが、バスタオルなどの不快な臭いは繊維に付着した菌が増殖することで発生します。

そしてこの菌は「モラクセラ菌」と言って生乾き臭の原因であり、人の口や鼻の粘膜などあらゆる場所にいる菌です。

酸素や温度、湿度、エサ、水分などの条件が揃うことで爆発的に増えていきます。
洗濯物やバスタオルなどに付着すると、皮脂や水分をエサにしてフンをします。そのフンによって臭いを発しているのです。

つまり、お風呂から上がってバスタオルで体を拭くことによって洗い残した皮脂や垢もバスタオルにつきます。
その湿ったバスタオルを洗面所に置いておくことによって、菌にとって生活のしやすい場所になります。
そこから菌が増えて次第に嫌な臭いがするようになってくるのです。

洗濯では取り切れない

また、バスタオル自体を洗濯しても乾くまでの時間で菌が増えて臭ってしまう場合があります。

その理由としては、綺麗に洗濯したとしても洗濯で溶け残った石鹸のカスが残っていたり、菌や汚れが落ちきれずに残った場合に発生しやすくなります。

湿度の高い時期や、部屋干しをして乾かすのに時間がかかるときほど、菌は増殖しやすくなります。

臭くなったバスタオルの臭いを取る方法

一度臭いが発生したバスタオルは、普通に洗濯しただけでは臭いの原因となる菌を完全に取ることはできません。
それではそのバスタオルは、捨てるしかないのでしょうか?

普通に洗濯しても臭いは消えませんが、洗濯方法を少し工夫すれば臭いをリセットする方法はあります。
捨てる前に試してみましょう。

60度以上のお湯で消毒

モラクセラ菌の弱点は熱ですので、洗面器などに60度以上のお湯を入れてバスタオルを浸けると20分で菌が死滅します。
たし湯をして、お湯が60度以下に下がらないようにしましょう。

お湯からだしたら、通常通り洗濯して乾かします。濡れた状態のままにしておくと、菌が再び増殖してしまいます。

洗濯方法を見直す

洗濯物の量があまりにも多いと洗浄力が弱まって、すすぎが十分にできない場合があるので、洗濯物の量はほどほどにしましょう。
粉の洗剤を使用している場合、洗剤のカスが残って菌のエサになってしまう可能性が高いです。

洗濯槽に菌や汚れがたまっていると、洗濯した時に剥がれ落ちて洗濯物に付着してしまい、菌のエサとなり繁殖して臭いの原因となってしまうことがあります。
定期的に洗濯槽クリーナーを使用して洗濯槽を綺麗にするようにすると良いでしょう。

まとめ

洗ったばかりのバスタオルから生乾きの臭いがすると不潔に感じてしまいますよね。
そしてあの不快な臭いは、モラクセラ菌が増殖していることが原因で発生しているということがわかりました。

濡れた状態のままにせず、すぐに乾かすようにすることが大事ですね。
他には、定期的に洗濯槽クリーナーを使用して洗濯槽も常に清潔に保つことを心がけると良いですね。

特に梅雨の時期は、部屋干しをすることが多くなるので気をつけたいものですね。

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