一緒にいると落ち着く…なぜ人は自分と共通点がある人を好きになる?

2021年11月16日

気になる人ができた時、その人のことが知りたくて近づき、自分のことも知って欲しいと思います。
しかし相手がどんな人かわからないうちは、なかなか心を開くことはできません。
そんな時はいろんなことを話題にし、その中から相手との類似性や共通点を発見します。
人はなぜ自分と似ていたり、共通点がある人を好きになりやすいのでしょうか?

類似点や共通点を見つけると、心のガードが緩む

この事に関しては「類似性」と「相補性」が深く関わっており、人の好き嫌いをする上で重要な関わりを持っています。
「人と人が親しくなるポイントは?」でも類似性と相補性について解説しているので参考にしてください。

人が人に対して好き嫌いの判断をする事は、何歳になっても誰にでもある事であり、初対面の時点で無意識的に相手に対して人物鑑定をしています。

「類似性」とは、自分と他者の性格、体格、価値観、趣味など、ある要素が似ている事を言います。
「相補性」とは、自分と他者のある要素は異なるが、補い合える関係にある事を言います。

ライフスタイルや趣味が似ていたり、同じ学校出身だったことを聞かされると、その相手が急に身近な人に感じる傾向があります。
上に挙げた例のなかでは、ライフスタイルや趣味は変わることがありますが、同じ学校出身というのは変わることはないので、安心感を得られる人も多いかもしれません。

人は、類似性や共通性を確認した瞬間、心のガードが緩み安心します。
共通性を見つけることができれば、将来の夢を一緒に描いていける相手だ、と思い好意や恋心に発展する場合もあるかもしれません。

「相手が好きなものを好きになると2人の関係にはどんな効果がある?」で解説しているので参考にしてください。

次第に「相補性」が必要になる

やがて関係が深まってくると、今度は「相補性」も必要となってきます。
自分が持っていないものを持っている相手だから、互いに補い合えるという感覚です。

人は「自分に足りないものを持っている人を求める」傾向がありますので、ある程度関係が深まり長い関係を築くには重要になってきます。

一見、だらしない旦那さんとしっかり者の奥さん。
性格が全く異なるので、結婚生活も長くはないだろう...と思ったりするかもしれません。

ですが、違うからこそ互いの欠点を埋め合わせることができ、互いに必要な為結婚生活が長続きするわけです。

似ているから嫌いになる場合も

逆に、自分と似ているからこそ嫌いになる場合もあります。

自分の嫌いな部分が、相手の姿や言動によって見せられているからです。
自分の嫌な面を見たくないから、その相手を避けたくなったり、嫌いという感情になるのかもしれません。

無意識に「なんかこの人嫌いだな...」「この人苦手かも」と思ってしまった相手が、自分と似ていたという事もあるかもしれません。

そんな時は相手の嫌な理由を見つけて、自分の行動や行いも見つめ直すいい機会なのかもしれませんね。

他人は自分の鏡だと言います。苦手・嫌だと感じる、そんな人に会う時が一番勉強になるのかもしれません。

まとめ

「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、似た者同士が仲良くなる傾向があります。

共通する部分が多ければ多いほど相手の事を知りたいと興味を持つし、共感したり話が合うからこそ会話してる時間が楽しいし、一緒にいると気持ちが楽になれることが多くあります。

相手と共通するものが多いほど、仲間意識が刺激されて好きになりやすいという事なので、意中の相手と共通の部分を探して、そこをアピールして好意を持ってもらえるようにするのが近道になるかもしれません。

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