はじめに
3月18日は「点字ブロックの日」です。
1967年に世界で初めて点字ブロックが敷設されたことを記念し、この日が制定されました。
視覚障がい者の安全を守るために考案された点字ブロックは、今や世界中の歩道や駅、公共施設などで広く活用されています。
今回は、点字ブロックの歴史や役割、正しい使い方について解説します。

点字ブロックの歴史
点字ブロックは、視覚障がい者が安全に歩行できるように考案された舗装ブロックです。
日本発祥の発明
1965年、岡山県の実業家・三宅精一氏によって考案されました。
彼は、視覚障がい者の歩行をサポートするために点字ブロックを開発し、1967年3月18日に岡山市内の交差点に世界で初めて敷設しました。
これが、点字ブロックの始まりです。
全国・世界へ広がる点字ブロック
点字ブロックは、その後全国へと普及し、1970年代には鉄道駅や公共施設に設置されるようになりました。
さらに、日本の技術が評価され、現在では世界各国でも採用されています。
点字ブロックの種類と役割
点字ブロックには大きく分けて2種類あります。
誘導ブロック(線状ブロック)
- 進行方向を示すためのブロック。
- まっすぐ進むべきルートに沿って設置されている。
警告ブロック(点状ブロック)
- 階段や横断歩道の前、危険な場所に設置。
- 足元で点状の突起を感じることで、注意を促す役割がある。
点字ブロックの正しい使い方
点字ブロックは、視覚障がい者が安全に歩行するための大切な道しるべです。
しかし、誤った利用や障害物によってその機能が十分に発揮されない場合があります。
歩行者が気をつけるべきこと
- 点字ブロックの上に物を置かない。
- 点字ブロック上で立ち止まらないようにする。
- 視覚障がい者が歩行していたら道を譲る。
施設・店舗が気をつけるべきこと
- 点字ブロックの上に看板や自転車を置かない。
- 設置する際は適切な位置に設ける。
- 視覚障がい者が利用しやすいよう、周囲の環境を整える。
まとめ
3月18日の「点字ブロックの日」は、視覚障がい者の歩行をサポートする点字ブロックの大切さを再認識する日です。
- 点字ブロックは日本発祥であり、1967年に岡山市で初めて設置された。
- 点字ブロックには「誘導ブロック」と「警告ブロック」の2種類がある。
- 正しく活用し、視覚障がい者の歩行の妨げにならないようにすることが重要。
この機会に、点字ブロックの役割を理解し、誰もが歩きやすい社会を作るために意識を高めていきましょう。