敬語 マナー

お客様対応で必須の敬語フレーズとは?

はじめに

接客業では、お客様とのコミュニケーションがとても重要です。
その中でも、敬語の使い方一つで印象が大きく変わります。
適切な敬語を使うことで、丁寧で感じの良い対応ができ、リピーターの獲得にもつながります。
今回は、お客様対応時に必須の敬語フレーズを紹介します。

対応するスタッフと客

基本の挨拶

接客時の第一印象は、最初の挨拶で決まります。
明るく、ハキハキとしたトーンで対応しましょう。

● お客様を迎えるとき
【例】「いらっしゃいませ。」
【例】「ようこそお越しくださいました。」

「いらっしゃいませ」は、接客業で最もよく使われる表現です。
特にホテルや高級店では「ようこそお越しくださいました」を使うと、より上品な印象になります。

● お客様をお待たせしたとき
【例】「お待たせいたしました。」
【例】「お待ちいただき、ありがとうございます。」

ただ「お待たせしました」と言うだけでなく、「ありがとうございます」を加えることで、より丁寧な印象になります。

お客様の要望を受けるとき

お客様のリクエストには、しっかりと受け答えし、安心感を与えましょう。

● 依頼を受けたとき
【例】「かしこまりました。」
【例】「承知いたしました。」

どちらも丁寧な言い回しですが、「かしこまりました」のほうが柔らかく、お客様対応に適しています。

● すぐに対応できない場合
【例】「申し訳ございません。ただいま確認いたします。」
【例】「少々お待ちいただけますでしょうか?」

お客様に待ってもらう際は、理由を添えて伝えると印象が良くなります。

感謝を伝えるとき

お客様への感謝を伝えることで、良い印象を与えられます。

● 商品やサービスの利用後
【例】「ありがとうございます。」
【例】「ご利用いただき、誠にありがとうございます。」

特に「誠に」を加えると、よりフォーマルな表現になります。

● またの来店を促すとき
【例】「またのご来店をお待ちしております。」
【例】「次回のご利用を心よりお待ち申し上げます。」

自然な形で次回の来店を促すことで、リピートにつながりやすくなります。

避けるべき間違った敬語表現

接客時に、よくある敬語の誤用を避けることも大切です。

● 「~のほう」
【誤】「お席のほうにご案内いたします。」
【正】「お席へご案内いたします。」

「~のほう」は不要な表現なので、シンプルに伝えましょう。

● 「よろしかったでしょうか?」
【誤】「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」
【正】「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」

過去形の「よろしかったでしょうか?」は誤用なので、現在形で使いましょう。

まとめ

お客様対応では、適切な敬語を使うことで、信頼感と安心感を与えることができます。
・基本の挨拶は「いらっしゃいませ」「お待たせいたしました」
・要望を受けるときは「かしこまりました」「承知いたしました」
・感謝を伝えるときは「ありがとうございます」「またのご来店をお待ちしております」
・「~のほう」「よろしかったでしょうか?」といった間違った敬語は避ける
これらのポイントを意識し、スムーズで丁寧な接客を心掛けましょう。

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