四十肩・五十肩の正式病名は？そもそも病気なの？

四十肩や五十肩って病気なの？

肩をあげると痛くなったりするんだよね？

治す方法はあるの？

四十肩・五十肩

「四十肩・五十肩」は医学的な用語では「肩関節周囲炎」という正式名称があります。

病状を示すもので、医療的に扱われます。しかし「病気」の定義によるところが大きく、それが感染症や慢性疾患と同じように扱われるわけではないことは理解してください。

四十肩・五十肩は肩の痛みや動きの制限を伴う症状で、肩周囲の軟部組織（筋肉や腱）の炎症と変性により引き起こされます。
その名前が示すように中年期によく見られますが、特に40歳や50歳になったからと発症するというわけではありません。

症状

原因は完全には解明されていませんが、肩の過度な使用・老化・ストレス・体質などが関連していると考えられています。
痛みや可動域の制限はしばしば自然に改善しますが、重症化すると物理療法や薬物療法、場合によっては手術が必要となることもあります。

• 痛み
  • 肩や腕に痛みを感じます。この痛みはしばしば徐々に現れ、休息時でも続くことがあります。
    特に夜間に悪化することがあり、睡眠を妨げることもあります。
• 可動域の制限
  • 肩の動きが制限され、日常的な活動（例えば手を挙げる、背中を掻く、物を押すや引くなど）に困難を感じることがあります。
• 関節の硬さ
  • 肩の関節が硬くなり、動かすのが難しくなることがあります。

この症状は徐々に悪化し、数週間から数ヶ月にわたり続くことがあります。
最終的には多くの場合症状は徐々に改善し、完全に回復することが一般的です。
ただし症状が重度であったり、長期間続く場合には、医療的な治療が必要となることがあります。

治療法

治療は、症状の重さや患者の全体的な健康状態によります。以下に一般的な治療法をいくつか示します。

• 自己ケア
  • 痛みを感じる肩を過度に使うのを避け、必要に応じて冷却パッドや温熱パッドを使用して痛みを和らげます。
    また、定期的な休息も重要です。
• 物理療法
  • 物理療法士が指導する適切なストレッチングや筋力トレーニングのエクササイズは、肩の動きを改善し、肩の筋力を増強するのに役立ちます。
• 薬物療法
  • 非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）などの薬が、痛みを緩和し炎症を減少させるのに有用です。
    強い痛みの場合、ステロイドの注射が検討されることもあります。
• 手術
  • 存的な治療（薬物療法や物理療法など）が効果を発揮せず、痛みや機能障害が継続する場合、手術が考慮されることもあります。
    これは通常、アルソディセクトミー（肩の関節周囲組織の一部を除去する手術）や関節鏡視下手術などといった形で行われます。

まとめ

四十肩・五十肩の正式名称は肩関節周囲炎です。肩や腕に痛みを感じ、休息時でも続くので不眠になってしまう人も多いのではないでしょうか。
また治療計画は患者の具体的な症状、一般的な健康状態、生活習慣、他の医療状態等を考慮して決定されます。

この症状は数週間から数ヶ月にわたり続くことがあります。
最終的には症状は徐々に改善し、完全に回復することが一般的です。ただし、症状が重度であったり、長期間続く場合には、医療的な治療が必要となることがあります。

痛みが強い、または症状が日常生活に影響を及ぼす場合には、医療専門家に相談すると良いでしょう。