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アメリカの勝ち組は今もアメフト部とチアガール?現代のスクールカースト事情は?

はじめに

映画やドラマで描かれるアメリカの高校といえば、アメフト部のスター選手と華やかなチアガールがスクールカーストの頂点に君臨しているイメージがあります。
しかし、それは本当に現代のアメリカでも当てはまるのでしょうか?
時代が変わり、価値観が多様化する中で、スクールカーストの構造にも変化が見られます。昔ながらの「勝ち組」像は今も健在なのか、それとも新たな勢力が台頭しているのか、現代のアメリカの高校事情を探ってみましょう。

チアガール

アメフト部とチアガールは本当にトップなのか?

アメリカの高校文化において、アメフトは依然として人気の高いスポーツであり、チアリーディングも華やかで目立つ活動です。

特に、フットボールが盛んな州では、試合の日が学校全体の一大イベントとなり、アメフト部の選手やチアガールは学校の顔として注目を集めます。

しかし、近年ではスポーツに対する価値観も変化しており、アメフト部の人気は州や学校の文化によって差があります。

西海岸や大都市の学校では、バスケットボールやサッカーが人気を集めることも多く、必ずしもアメフト部が頂点に立つとは限りません。
チアリーディングも、単なる応援ではなく競技スポーツとしての要素が強まり、特別な技術や体力が求められるようになっています。

スクールカーストは今も存在するのか?

アメリカの高校では、スクールカーストと呼ばれる生徒間のヒエラルキーが存在するとされています。
これまでの典型的なカーストの構造は以下のようなものでした。

  • アメフト部やバスケ部などの人気スポーツ選手
  • チアリーダーやダンスチームのメンバー
  • 人気のある社交的な生徒(いわゆるパーティーピープル)
  • 美術部や演劇部などの芸術系の生徒
  • 理系クラブやゲーム好きのいわゆる「ギーク」
  • 学校行事に関心が薄い孤立した生徒

しかし、SNSの普及や価値観の多様化により、このような明確なカースト制度は徐々に薄れつつあります。

特に、オタク文化が浸透し、ゲームやアニメ、テクノロジー分野に詳しい生徒たちが尊敬されるようになってきた点は大きな変化といえるでしょう。

現代のスクールカーストの新たな勢力

最近では、アスリートやチアガールだけが「勝ち組」とは言い切れません。
新たなスクールカーストの上位層として、以下のような生徒たちが台頭しています。

  • SNSインフルエンサーやYouTuber
    TikTokやInstagramで人気を集める生徒は、学校内外で影響力を持つようになっています。
    フォロワーの多い生徒は、それだけで注目の的となります。
  • STEM(科学・技術・工学・数学)系の優等生
    プログラミングやロボティクスに秀でた生徒たちは、未来の成功者として見られることが増えています。
    特に、IT関連のスキルを持つ生徒は大学進学やキャリア面でも有利なため、高校の段階から尊敬を集めることがあります。
  • アートや音楽の才能がある生徒
    かつてはスクールカーストの中位または下位に属していた芸術系の生徒も、現代では学校のスターになり得ます。
    特に、ミュージカルや映像制作、デジタルアートなどで才能を発揮する生徒はSNSを通じて大きな影響を与えることがあります。
  • スポーツでもアメフト以外の競技が人気に
    地域によっては、サッカーや水泳、レスリングなどの選手が学校内で注目されることもあります。
    スポーツの多様化が進んだことで、アメフト部だけが特別扱いされるわけではなくなっています。

まとめ

アメリカの高校では、今もアメフト部やチアガールが目立つ存在であることは確かですが、かつてのような絶対的なスクールカーストは崩れつつあります。
SNSの影響力が強まり、学業やテクノロジー分野で成功する生徒も尊敬されるようになり、多様な「勝ち組」の形が生まれています。

アメリカの高校生活は、映画やドラマのイメージほど単純ではなく、地域や学校ごとの文化によっても異なります。しかし、人気やステータスのあり方が変わる中で、自己表現の幅も広がっていることは間違いありません。

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